研究課題/領域番号 |
22K13815
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分10020:教育心理学関連
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研究機関 | 長野大学 |
研究代表者 |
佐藤 修哉 長野大学, 社会福祉学部, 准教授 (20793243)
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研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2024年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2023年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2022年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 援助要請 / メンタルヘルス・リテラシー / コンパッション / 予防 / 心理教育 / 不登校 |
研究開始時の研究の概要 |
専門家を含む他者への援助要請が促進されれば,メンタルヘルスが不調に陥った場合でも早期発見・早期対応が可能になると考えられる。そこで援助要請を従属変数とする。先行研究を踏まえ,援助要請を促すために必要な変数としてメンタルヘルス・リテラシー(MHL)とコンパッションに着目し,これらを独立変数とする。尺度の翻訳と作成,ならびに複数の質問紙調査を通じて,変数間の関連を明らかにする。それらの結果に基づいてMHLとコンパッションに着目した介入が援助要請を促進することを,実証的に明らかにすることを目指す。
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研究実績の概要 |
今年度は2件の調査を実施し、海外の研究者との共同研究に向けた検討を開始した。また、昨年度取得したデータを分析し、結果を所属学会の年次大会で報告した。 今後、青年期を対象に調査を進めるにあたり、コンパッションへの恐れ測定することを予定しているが、該当する尺度が存在していないため、尺度作成にむけた予備調査を実施した。結果を踏まえて項目内容を精査し、今後本調査を実施する予定である。 青年期の代表的な臨床的課題の一つに不登校を挙げることができる。通学型通信制高校での効果的な取り組みをインタビュー調査を通じて明らかにすることを試みた。詳細な分析は今後行う予定であるが、コンパッションの観点から取り組みのポイントを理解できることが示唆された。 また、本邦においてコンパッションについての研究を推進するにあたり、日本においてどのような特徴が表れるのかということをさまざまな変数との関連から明らかにする必要があると思われた。比較検討の際には、海外の知見との比較検討が有用と思われるため、海外の研究者との共同研究を行うこととし、研究打ち合わせを数回実施した。次年度に、研究計画を確定させ、調査を実施する予定である。 前年度までに実施した、介入研究の予備調査のデータを分析し、学会で発表した。予備調査を2件実施し、介入の効果を確認したところ、プレテストと比較して、ポストテストとフォローアップテスト(3か月後)において効果が持続しており、本研究における介入プログラムの有用性を確認することができた。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
インタビュー調査,横断調査を実施し,データを取得した。また,海外の研究者との共同研究の計画を進めることができたことから,ある程度の進捗をみることができた。 しかし,子の出生に伴い長期休暇を取得したことから休職期間があったため,分析をおこなうことができておらず,次年度の研究計画を定める段階に至っていない。 分析結果を踏まえ,介入研究を実施する予定であるが,研究実施には半年以上かかる見込みであるため。
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今後の研究の推進方策 |
今後は,すでに取得した横断調査のデータの分析を進め,検討すべき点を明らかにする。 分析結果を踏まえ,現在進めている海外の研究者との共同研究の研究計画を確定させる予定である。調査の実施,ならびにデータ分析までを行う。 さらに,ここまでに実施した横断調査の分析結果を踏まえ,介入研究を実施する際のポイントや留意点を定める。ここまでの検討点を踏まえ,介入研究を実施,分析し,本研究の成果をまとめる。 今年度より,所属研究機関が変更になり,研究フィールドを確保する必要があるため,研究を進めると同時に,フィールドの開拓にも取り組む予定である。
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