研究課題/領域番号 |
22K13835
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分10030:臨床心理学関連
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
石井 篤子 大阪大学, 大学院連合小児発達学研究科, 特任助教(常勤) (10911266)
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研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
2,730千円 (直接経費: 2,100千円、間接経費: 630千円)
2024年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2023年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2022年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | TV会議式ペアトレマテリアル / TV会議式介入予備調査 / ペアレントトレーニング / TV会議システム / 自閉スペクトラム症(ASD) / 発達障害 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究では、自閉スペクトラム症を持つ学童期子どもの母親向けペアレントトレーニングをTV会議システムを用いて実施し、パイロット・ランダム化比較試験による効果検証を行う。評価項目、子どもの行動問題、母親のストレス・養育自信度、親子の関わりについて、介入による改善が見られるかを質問紙と行動観察により検討する。また、介入効果が見られる場合、子どものASD特性のタイプや母親のストレス状態と、介入効果の間にはどのような関係があるのか要因を検討する。コロナ禍において、参加が制限されている従来型対面式ペアレントトレーニングに代わる、科学的証拠に基づいた効果的なASD児と母親向けの介入方法提案の一助としたい。
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研究実績の概要 |
自閉スペクトラム症は神経発達症のひとつで、社会的コミュニケーション・対人関係の困難さ、強いこだわりや限られた興味を持つ障害である。障害による特性や困り感は一様ではなく、個々の患者に応じたテイラー型の対応が必要とされてる。また、ASDを有する子どもへの治療では、本人に対してはもちろん、その養育に関わる親や支援者への介入も重要である。コロナ禍以前の本邦では、多くが対面によるグループ介入で行われており、遠隔介入はあまり行われてこなかった。しかしコロナ禍以降、外出やPTの実施も制限され、従来のような支援提供ができない状況が続いていた。 本研究は、自閉スペクトラム症を持つ学童期子どもの母親向けペアレントトレーニングをTV会議システムを用いて実施し、パイロットRCTによる効果検証を行う。評価項目、子どもの行動問題、母親のストレス・養育自信度、親子の関わりについて、介入による改善が見られるかを質問紙と行動観察により検討する。 2022年度は、TV会議式ペアレントトレーニングプログラム(PT)の使用マテリアルの準備、アウトカム評価方法についての準備を行なった。また、TV会議式の接続方法について予備調査を行なった。従来の対面式PTの持つファシリテーターと参加者間のリアルタイムのグループ介入の場をTV会議式介入でも実践するために、遠隔でもわかりやすいコンテンツ、参加者が取り組みやすいホームワーク、接続環境について具体的に検討した。今後、リクルート、データ収集、介入を行なっていく予定である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
新型コロナウイルスの感染予防のため、予備調査等の遂行に時間を要した。
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今後の研究の推進方策 |
2023年度は、リクルート、データ収集、介入を行なっていく。計画にやや遅れが出ているものの、介入スケジュールの微調整により対応する予定である。
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