研究課題/領域番号 |
22K13840
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分10030:臨床心理学関連
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研究機関 | 白百合女子大学 |
研究代表者 |
松田 なつみ 白百合女子大学, 人間総合学部, 講師 (20814685)
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研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2027-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2026年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2025年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2024年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2023年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2022年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
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キーワード | トゥレット症 / チック / 認知行動療法 / 応用行動分析 / 前駆衝動 / 質問紙研究 / 馴化 / ランダム化比較試験 / 行動モデル |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は、1.日本におけるチックへの行動療法の無作為化比較試験を実施し、チックへの行動療法の効果を検討すること、2.チックへの行動療法の実施の仕方や評価の仕方を工夫することで、チックへの行動療法の治療機序を明らかにすると共に、チックの病態解明に貢献すること、3.個別の介入事例を丁寧に検討し、チックへの行動療法の効果が得られにくい当事者の特徴を探ると共に、より効果的な修正について検討することの3点を目的とした介入研究である。介入群と待機群の比較による効果の検討に加えて、分割時系列デザインを採用することによって、個別の事例ごとの特徴を検討する。待機群にも同様の介入を事後評価実施後に行う。
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研究実績の概要 |
これまでの介入事例をまとめ、先行研究のレビューを行うと共に、評価対象となる指標を整理し、仮説の再検討を行った。 具体的には、前駆衝動の馴化が生じるかどうか、介入の際にどのような機序でチック症状の改善が生じているのかという仮説を先行研究のレビューと自身の介入事例の再検討によって実施した。前駆衝動の尺度がチックごとに行われておらず、頻度や重症度等の詳細な評価が行われていないこともあり、前駆衝動の馴化の仮説が十分に支持されていないことが分かったため、前駆衝動の評価方法を見直した。 RCT(ランダム化比較試験)を実施するための体制作りを行うために、評価者及び介入者を養成するために準備を行った。RCT(ランダム化比較試験)で十分な人数が集まらなかった際に、シングルケーススタディとして事例を検討するために必要な手続きについて検討し、研究計画を修正した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
昨年度までの若手研究の内容が終了せず、そちらに注力していたこともあり、新規の研究に時間を割くことが難しかった。
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今後の研究の推進方策 |
今年度はRCT(ランダム化比較試験)で実施する介入内容と同一のものを5-6例実施し、シングルケーススタディとして予備的な解析を行う。事前に作成した前駆衝動のチック別に測定する尺度を予備的に実施し、その妥当性や有用性を検討する。 また、チックへの行動療法を実施できる介入者を増やすための研修会を開く。 予備的な事例の実施を元に、RCT(ランダム化比較試験)を計画し、病院内の倫理委員会に通し、今年度末もしくは来年度からの実施を目指す。 また、これまでの事例をまとめ、論文として発表する。 、
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