研究課題/領域番号 |
22K13847
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分10030:臨床心理学関連
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研究機関 | 国立研究開発法人国立精神・神経医療研究センター |
研究代表者 |
羽澄 恵 国立研究開発法人国立精神・神経医療研究センター, 精神保健研究所 公共精神健康医療研究部, 研究員 (00799174)
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研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2026-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2025年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2024年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2023年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2022年度: 2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
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キーワード | 慢性睡眠不足症候群 / 睡眠医療 / 就床 / 睡眠不足 / 睡眠時間 / クロノタイプ / 眠気 |
研究開始時の研究の概要 |
睡眠不足は、睡眠時間が不十分なために過剰な眠気が生じ、日中の機能低下や心身の病気を引き起こす。早く就寝すれば改善するが、実行されにくいのが現状である。既存研究では、睡眠を軽視する傾向や日中の欲求抑制、スマホ使用等が意図的な就寝先延ばしに関連するとの調査はあるが、これら心理的要因と適切な睡眠不足指標の関連や、意図的な就寝の先延ばしや睡眠不足への介入方法も不明である。そこで、意図的な就寝先延ばし行動が睡眠不足指標に寄与する機序を検討し、睡眠不足の改善を目的とした介入方法の提案を行う。
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研究実績の概要 |
慢性睡眠不足患者の背景の一因となっているであろう就床先延ばし行動を同定するため、Bedtime Procrastination Scale日本語版の開発および信頼性・妥当性の検討に取り組んできた。当該尺度の開発にあたって、翻訳・逆翻訳を行った後に、慢性睡眠不足が想定される者を対照にコグニティブインタビューを実施し、尺度の包括性等を確認することで内容的妥当性の担保を行った。そのうえで、オンライン調査によってデータ収集を行い、尺度の構造的妥当性や基準関連妥当性、内的一貫性、再検査信頼性等の検証を行った。最終的に、多言語版とは異なり1項目除外した2因子構造が最も構造的に妥当性が高いことが示された。本研究は、現在学術雑誌に投稿するため執筆中である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
当初の予定通り、尺度の開発及び信頼性妥当性の検証を進めることができている。
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今後の研究の推進方策 |
開発および信頼性・妥当性の検討を行った尺度に関する論文の投稿をすすめるとともに、睡眠不足傾向と就床先延ばし傾向の関連、および就床先延ばし傾向に関連する要因についての調査に着手していく。研究倫理委員会への申請及びデータ収集をおこなっていく。
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