• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 前のページに戻る

精神疾患罹患者の反応に伴う行動変容による能動的な偏見介入方法の確立

研究課題

研究課題/領域番号 22K13859
研究種目

若手研究

配分区分基金
審査区分 小区分10030:臨床心理学関連
研究機関同志社大学

研究代表者

津田 菜摘  同志社大学, 研究開発推進機構, 嘱託研究員 (90906926)

研究期間 (年度) 2022-04-01 – 2025-03-31
研究課題ステータス 交付 (2023年度)
配分額 *注記
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2024年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2023年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2022年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
キーワードアクセプタンス&コミットメント・セラピー / スティグマ / 偏見 / 精神疾患
研究開始時の研究の概要

本研究では,精神疾患罹患者の反応に対する感受性の向上を可能にする精神疾患への偏見介入方法の確立を目的とする。そのために,1)偏見に関連するフィードバック感受性に着目し,精神疾患罹患者の反応によって行動を柔軟に修正できる程度を測定可能にした上で,2)精神疾患を罹患していない人物を対象に,思考の行動への影響力を抑える臨床的技法を用いて,適切な行動を増加させることで偏見を改善する。以上の研究により,精神疾患を罹患していない対象者と,精神疾患罹患者の間の双方向のコミュニケーションを想定した偏見改善が可能になることが期待される。

研究実績の概要

本研究の目的は,精神疾患罹患者の反応による柔軟な行動変容を可能にする精神疾患への偏見介入方法の確立である。精神疾患患者は症状や重症度,そして個々に対してなど多様な方法が求められる。そのため,マニュアルに記載されている特定の対応方法を促進するだけでなく,相手の反応によって行動を変容させやすくすることが必要だと考える。そこで,本研究では,1)偏見に関連するフィードバック感受性に着目し,精神疾患罹患者の反応によって行動を柔軟に修正できる程度を測定可能にし,2)精神疾患を罹患していない人物を対象に,思考の行動への影響力を抑える臨床的技法を用いて,適切な行動を増加させることで偏見を改善することとした。
2023年度は,以上2点の目標のために,以下の点に取り組んだ。まず,1つ目の目標については,偏見に関連するフィードバック感受性に着目し,精神疾患罹患者の反応によって行動を柔軟に修正できる程度を測定可能にするという下位目標に関連して,2022年度に実施した研究で得られた質的データの論文化に取り組んだ。現在論文は英文誌に投稿中である。また,質的分析だけではなく,量的に再分析を実施した。さらに,得られた結果を反映させた尺度開発のために,研究計画の立案をして現在尺度を作成に取り組んでいる。
2つ目の目標については,2023年度はすでに作成済みであるプログラムを元に,普及として実施可能なフィールド探しを行った。実際に外部で実施する前段階として一部を復職支援施設にて実践しその結果を国際学会にて発表した

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

従来構築済みのプログラムを改変した尺度を開発予定であったが,2022年度の研究結果を受けて,自身でプログラム開発の必要性が生じたため。

今後の研究の推進方策

2024年度は下記2点を達成し,本研究計画を総括できるように取り組む。まず,1) 尺度を完成させ,標準化を行う。この点については,現在遅延している尺度作成をプログラムから行い,量的に測定可能な形で行動変容が捉えられるように取り組む。次に,2)介入プログラムを実施する。現在臨床施設と共同して実施可能な企業の選定・依頼を行っている状態である。企業と共同して研究を実施する。

報告書

(2件)
  • 2023 実施状況報告書
  • 2022 実施状況報告書
  • 研究成果

    (6件)

すべて 2023 2022

すべて 雑誌論文 (1件) 学会発表 (5件) (うち国際学会 1件)

  • [雑誌論文] 臨床心理学・最新研究レポート シーズン3(第39回) 精神疾患に対するパブリック・スティグマの3つの構成要素への介入効果2023

    • 著者名/発表者名
      津田菜摘
    • 雑誌名

      臨床心理学

      巻: 23 ページ: 227-230

    • 関連する報告書
      2022 実施状況報告書
  • [学会発表] 精神疾患を有する人物への適切な対応方法イメージの検討2023

    • 著者名/発表者名
      津田菜摘,小林智之
    • 学会等名
      日本心理学会第87回大会
    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書
  • [学会発表] 精神疾患患者への対応における気づきの重要性2023

    • 著者名/発表者名
      津田菜摘
    • 学会等名
      日本認知・行動療法学会第49回大会
    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書
  • [学会発表] The effect of Values Clarification for returning to work program2023

    • 著者名/発表者名
      Natsumi Tsuda , Taiki Shima , Yoko Katagiri , Reiko Kano
    • 学会等名
      2023 ACBS World Conference
    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書
  • [学会発表] The effect of Values Clarification program conducted by junior high school teachers2022

    • 著者名/発表者名
      Natsumi Tsuda, Taiki Shima
    • 学会等名
      ACBS World Conference 2022
    • 関連する報告書
      2022 実施状況報告書
    • 国際学会
  • [学会発表] 精神疾患をはじめとするスティグマへのアクセプタンス&コミットメント・セラピーによるアプローチの試み2022

    • 著者名/発表者名
      津田菜摘
    • 学会等名
      第118回日本精神神経学会学術総会
    • 関連する報告書
      2022 実施状況報告書

URL: 

公開日: 2022-04-19   更新日: 2024-12-25  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi