研究課題/領域番号 |
22K13861
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分10030:臨床心理学関連
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研究機関 | 比治山大学 |
研究代表者 |
木谷 智子 比治山大学, 現代文化学部, 講師 (70816230)
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研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2026-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
2025年度: 260千円 (直接経費: 200千円、間接経費: 60千円)
2024年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2023年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2022年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
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キーワード | 青年期 / アイデンティティ / 自己の多面性 / 役割葛藤 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究では,自己の多面性とアイデンティティを調整する要因について検討する。現代社会において,青年が持つ役割は増加しているが,役割に応じた多面的な自己は,社会適応を促進する一方で,アイデンティティを拡散させる。従来においては,自己の多面性がアイデンティティに与える直接的な影響が検討されてきたが,本研究においては,自己の多面性がアイデンティティに与える影響は,青年が持つ役割の重要性や役割間の調和度によって調整されるという仮説を検証する。
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研究実績の概要 |
現代社会において,青年は多くの社会的役割を持つとされている。役割に応じた多面的な自己は,社会適応を促進する一方で,アイデンティティを拡散させるという指摘もある。従来においては,自己の多面性がアイデンティティに与える直接的な影響が検討されてきたが,本研究においては,自己の多面性がアイデンティティに与える影響は,青年が持つ役割の重要性や役割間の調和度によって調整されるという仮説を検証する。自己の多面性をどのように調整するかというその調整方略を具体的に見出すことで,自己の多面性から生じるアイデンティティの拡散に悩む青年に対する具体的な支援を見出すことが出来ると考えられる。 アンケート調査(研究1)と面接調査(研究2)を実施予定であり,2022年度は研究1で使用する調査票の作成準備を行った。まずは,自己の多面性や役割葛藤に関する先行研究をレビューし,使用する項目と尺度の選定を行った。先行研究のレビューを行う中で,役割間の葛藤の測定においては,個人の葛藤の感覚を測定するだけではなく,それぞれの役割に費やす時間や負担の測定も重要となることが明らかとなったため,項目に加えることとした。並行してオンライン用の調査票の作成準備を行った。アンケート調査は2時点の縦断調査を予定しているため,縦断での回答のしやすさを考慮し,オンラインで回答可能な調査票を作成することとした。個人では作成の難しい項目が含まれるため,オンライン調査会社との打ち合わせを行った。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
調査項目の選定や,調査会社との打ち合わせに時間がかかり,調査票がまだ完成していない状態であることからやや遅れていると判断した。
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今後の研究の推進方策 |
今年度中に調査票を作成し,調査の実施を行う。
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