研究課題/領域番号 |
22K13865
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分10030:臨床心理学関連
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研究機関 | 東京医科歯科大学 |
研究代表者 |
松長 麻美 東京医科歯科大学, 大学院保健衛生学研究科, 准教授 (70511129)
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研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2023年度: 3,250千円 (直接経費: 2,500千円、間接経費: 750千円)
2022年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
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キーワード | 周産期メンタルヘルス / 授乳 / 感情 / 身体接触 |
研究開始時の研究の概要 |
近年、授乳時に母親がネガティブな感情を抱く現象の存在が知られつつあります。この現象は母乳育児の継続や母児関係の構築に影響を及ぼしたり、体験している母親本人にとって心理的苦痛となったりすることが考えられます。しかし、こうした現象がなぜ起こるのかはまだ十分に明らかになっていません。本研究では親密な関係性における身体接触への反応に焦点を当ててこの現象を解明することを目的としており、これにより将来的な支援の発展につながることが期待されます。
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研究実績の概要 |
本研究は、授乳時に母親が抑うつや怒りなどの否定的感情を抱くという心理現象について、親密な関係性における身体接触への反応との関連に焦点を当てて解明することを目的としている。 具体的には、次の2つの研究を計画している。研究1は、生理指標を用いた授乳時の感情と児との身体接触に対する反応の関連の検討である。研究2は、縦断研究デザインで産前から産後にわたる追跡調査の実施により、親密な関係性における身体接触に焦点を当てた授乳時の否定的感情の検討を行うものである。 研究1については前年度の専門家との意見交換や有識者へのヒアリングの結果をもとに、母児双方に機器装着や通常と異なる状況による緊張などの心理的影響を可能な限り少なくすることを目指し、具体的な計測機器や調査セッティングの検討を行った。研究2については、インターネット上での質問紙調査実施のための調査セッティングや、具体的な調査項目を検討した。特に、出産を跨いで産前および産後の特定時点に調査を確実に行うことが可能なフィールドの探索と調査方法の工夫についての検討を行った。これらにより、より研究目的に適った調査が可能になると考えられる。なお年度当初の計画では、これらの調査を年度内に実施する予定であったが、予期せぬ研究以外のエフォートの増大があり調査開始には至らなかった。2024年度は、2023年度までの成果を基に研究1および研究2について調査を実施し、年度内に完了させる予定である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
予期せぬ研究以外のエフォート増大により、研究1、研究2ともに調査準備にとどまり開始に至らなかった。
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今後の研究の推進方策 |
2024年度中に調査を完了できるよう準備を進めている。
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