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日本語版BRIEF-Aの標準化と臨床的活用

研究課題

研究課題/領域番号 22K13866
研究種目

若手研究

配分区分基金
審査区分 小区分10030:臨床心理学関連
研究機関公益財団法人ひょうご震災記念21世紀研究機構

研究代表者

桃田 茉子  公益財団法人ひょうご震災記念21世紀研究機構, こころのケアセンター, 主任研究員 (10850810)

研究期間 (年度) 2022-04-01 – 2026-03-31
研究課題ステータス 交付 (2023年度)
配分額 *注記
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2025年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2024年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2023年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2022年度: 2,600千円 (直接経費: 2,000千円、間接経費: 600千円)
キーワードPTSD / 実行機能 / BRIEF-A
研究開始時の研究の概要

BRIEF-Aとは、家庭や日常環境における行動を評価し実行機能の査定を可能にする成人のための自記式、他者評価も可能な質問紙である。PTSDは、実行機能に問題を有していることが様々な研究で報告されているが、簡便にアセスメントできるツールは多く存在しない。本研究で注目している日本語版BRIEF-Aはスクリーニングとして簡便に実施でき、障害レベルには至らない日常生活上の問題も把握できる可能性があるが、日本における標準化と、妥当性・信頼性の検証は実施されていない。そこで本研究では、日本語版BRIEF-Aの妥当性・信頼性を検討し、PTSD症状と日常生活上の実行機能の関連を検討する。

研究実績の概要

本研究は、国際的に使用されているBehavior Rating Inventory of Executive Function; Adult Version (以下、BRIEF-A; Roth, Isquith, & Gioia., 2005)の日本における標準化と、妥当性・信頼性の検証を目的としている。BRIEF-Aとは、家庭や日常環境における行動を評価し実行機能の査定を可能にする成人のための自記式、他者評価も可能な質問紙である。PTSDは、実行機能に問題を有していることが様々な研究で報告されているが、簡便にアセスメントできるツールは多く存在しない。そこで本研究では、日本語版BRIEF-Aの妥当性・信頼性を検討し、PTSD症状と日常生活上の実行機能の関連を検討した。
本年度は、昨年度に収集されたデータを用いて分析を実施した。その結果、英語版で設定された 8つの下位尺度、2 因子モデルの妥当性が示唆された。また、尺度得点の内的一貫性や再検査信頼性の高さおよび DEX(The Dysexecutive Questionnaire;DEX)を用いた外的基準との関連の強さも示された。これらは、英語版の報告と共通しており、日本語版においても BRIEF-Aの構成概念妥当性の証拠を支持することができた。また、BRIEF-Aの下位項目を性別と年齢差に焦点を当てて検討し、臨床的な活用の可能性を探求した。性別と年齢差の得点を確認することにより、特定のライフステージでの課題や強み、サポートの必要性を詳細に把握できると考えられた。これらは、実行機能の広範な領域を簡便にアセスメントし、各個人の日常生活に即した実用的なサポートを提供するための一助となることが示唆された。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

本研究は、国際的に使用されているBehavior Rating Inventory of Executive Function ;Adult Version (以下、BRIEF-A; Roth, Isquith, & Gioia., 2005)の日本における標準化と、妥当性・信頼性の検証を目的としている。
本年度は、昨年度に収集したデータの分析を実施した。すべて工程は、研究計画通りに実施した。

今後の研究の推進方策

2024年度は、本年度の分析結果をまとめ、学会発表や学術論文として投稿することを予定している。

報告書

(2件)
  • 2023 実施状況報告書
  • 2022 実施状況報告書

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公開日: 2022-04-19   更新日: 2024-12-25  

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