研究課題/領域番号 |
22K13869
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分10040:実験心理学関連
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研究機関 | 千葉大学 |
研究代表者 |
佐藤 弘美 千葉大学, 大学院情報学研究院, 助教 (60906733)
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研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2024年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2023年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2022年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | 食物 / 物体認識 / 視覚情報処理 / 心理物理学 / 画像特徴量 / 脳波 / 食べ物 / テクスチャ情報 / 画像特徴解析 |
研究開始時の研究の概要 |
人間にとって「食べ物」は生存に不可欠であり生態学的に重要な意味を持つ.人間は栄養価の高い食べ物を「美味しい」と感じ好んで摂取するが,口に含む以前に視覚情報から食べ物の可食性を知覚し,鮮度や栄養価などの様相を評価している.人間の脳はどのようにして食べ物とそれ以外の物体を判別し,多彩な食べ物のカテゴリや様相,そしてその価値を認識しているのだろうか. 本研究では,不定形であることの多い食べ物画像が含む「テクスチャ情報」に着目し,画像特徴解析,心理物理学実験,および脳波解析を駆使して,食べ物の認知と選好を支える脳情報処理機構の一端を解明することを目指す.
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研究実績の概要 |
人間にとって「食べ物」は生存に不可欠であり生態学的に重要な意味を持つ.それゆえ,対人コミュニケーションにとって重要な「顔」が特別な情報処理過程に支えられているのと同様に,食べ物の認知もまた何らかの特別な脳情報処理過程に支えられている可能性がある.本研究の目的は,人間の脳がどのようにして食べ物とそれ以外の物体を判別し,多彩な食べ物のカテゴリや様相,そしてその価値を認識しているのかを,食べ物画像が含む「テクスチャ情報」に着目し,画像特徴解析,心理物理学実験,および脳波解析を駆使して,食べ物の認知と選好を支える脳情報処理機構の一端を解明することであった. 2023年度においては育児休業を取得していたため,新たな研究活動を行うことができなかった.しかし,2022年度に行った実験データを基に,本研究課題に関連する知見を国内会議にて5件,国際会議にて3件発表した.
育児休業期間: 2023年1月23日 ~ 2024年4月30日
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
出産および育児に伴う休業を取得したため.
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今後の研究の推進方策 |
今後は2022年度に開始した心理物理実験を完了し,様々な評価軸における人間の評価と画像統計量の相関や評価軸同士,あるいは画像統計量同士の相関行列をベースに,PCA/ICAなどの分析手法を駆使して,食べ物の検出にとって重要な画像情報を決定する. また,食物のスタイル合成画像が食物に見えにくいという発見を手掛かりに,原画とスタイル合成画像を混合した画像セットを提示中の脳波を測定することで食物特有の脳情報処理領域を特定する. 得られた知見を,国際専門誌において原著論文として発表する.
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