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ニューラルネットワークを適用した瓦磁気記録のための信号処理方式に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 22K14259
研究種目

若手研究

配分区分基金
審査区分 小区分21020:通信工学関連
研究機関愛媛大学

研究代表者

西川 まどか  愛媛大学, 理工学研究科(工学系), 准教授 (90800764)

研究期間 (年度) 2022-04-01 – 2027-03-31
研究課題ステータス 交付 (2023年度)
配分額 *注記
3,120千円 (直接経費: 2,400千円、間接経費: 720千円)
2026年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2025年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2024年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2023年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2022年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
キーワード瓦磁気記録 / LDPC符号化・繰返し復号化方式 / ニューラルネットワーク / 遺伝的アルゴリズム / SMR / LDPC / 繰返し復号
研究開始時の研究の概要

本研究では, 瓦磁気記録(SMR : shingled magnetic recording)のための信号処理方式として, LDPC(low-density parity-check)符号化・繰返し復号化方式における繰返し復号の効率化および回路の簡単化を両立するため, 媒体の再生波形から直接, 繰返し復号の復号信頼度を算出するニューラルネットワークを適用し, ニューラルネットワークの復号信頼度の算出法, 学習法, 簡単化について検討する.

研究実績の概要

ニューラルネットワークを適用した瓦磁気記録のための信号処理方式に関する研究について, 繰返し復号の効率化に関する検討を進めている. 信号処理方式としては, LDPC(low-density parity-check)符号化・繰返し復号化方式を採用している. 繰返し復号は, チャネルに対する復号を行うAPP(a posteriori probability)復号器とLDPC符号に対する復号を行うSP(sum-product)復号器との間で行われる. これまでの検討では, APP復号器とSP復号器の間に, ニューラルネットワークを備えた対数尤度比(LLR: log-likelihood ratio)調整器を挿入して効果的な繰返し復号を実現したが, LLR調整器を挿入する分, 回路が複雑になることが問題であった. そこで, LLR調整器を挿入せず, SP復号にニューラルネットワークを適用して効率化な繰返し復号の実現を図った. 令和5年度の主な研究成果として, SP復号におけるニューラルネットワークに, 復号対象のビットおよびその隣接ビットに対するLLRを与えることにより, 記録パターンに依存する雑音の影響を考慮したLLRの評価・更新を行った結果, 従来と比べてより少ない繰返し回数で誤りなく復号でき, 効果的な繰返し復号を実現することを明らかとした. また, 遺伝的アルゴリズムによりLLRの更新パラメータを探索することで, 更に効果的な繰返し復号が実現し, かつ, 復号性能改善が得られることも明らかとした.

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

瓦磁気記録のための信号処理方式として検討している, LDPC(low-density parity-check)符号化・繰返し復号化方式の繰返し復号の効率化において, APP(a posteriori probability)復号器とSP復号器の間に対数尤度比(LLR: log-likelihood ratio)調整器を挿入することなく, SP(sum-product)復号にニューラルネットワークを適用して効率化を実現したことは大きな進歩といえる.

今後の研究の推進方策

瓦磁気記録のためのニューラルネットワークを適用したLDPC(low-density parity-check)符号化・繰返し復号化方式において, 引き続き繰返し復号の効率化の検討を進めていく. 令和5年12月に, 繰返し復号におけるSP(sum-product)復号内の対数尤度比(LLR: log-likelihood ratio)の更新に遺伝的アルゴリズムを適用することの有用性を示したことから, 今後は, 繰返し復号の効率化のための, 遺伝的アルゴリズムの評価関数の見直しについて更に検討する予定である.

報告書

(2件)
  • 2023 実施状況報告書
  • 2022 実施状況報告書
  • 研究成果

    (8件)

すべて 2024 2023

すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 2件) 学会発表 (5件) (うち国際学会 3件) 学会・シンポジウム開催 (1件)

  • [雑誌論文] A study on acceleration of SP decoder using reliability of recording sequence by neural network based on parity check result in SMR system2024

    • 著者名/発表者名
      Nishikawa Madoka, Nakamura Yasuaki, Kanai Yasushi, Okamoto Yoshihiro
    • 雑誌名

      AIP Advances

      巻: 14 号: 2 ページ: 1-4

    • DOI

      10.1063/9.0000710

    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書
    • 査読あり
  • [雑誌論文] A Study on Accelerating SP Decoding by Neural Network in SMR System2023

    • 著者名/発表者名
      Nishikawa Madoka, Nakamura Yasuaki, Kanai Yasushi, Okamoto Yoshihiro
    • 雑誌名

      IEEE Transactions on Magnetics

      巻: 59 号: 11 ページ: 1-5

    • DOI

      10.1109/tmag.2023.3278377

    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書
    • 査読あり
  • [学会発表] ニューラルネットワークにより記録パターンの影響を考慮したSP復号の性能評価2023

    • 著者名/発表者名
      西川 まどか, 仲村 泰明, 金井 靖, 岡本 好弘
    • 学会等名
      電子情報通信学会
    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書
  • [学会発表] A study on acceleration of SP decoder using reliability of recording sequence by neural network based on parity check result in SMR system2023

    • 著者名/発表者名
      Nishikawa Madoka, Nakamura Yasuaki, Kanai Yasushi, Okamoto Yoshihiro
    • 学会等名
      MMM 2023
    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書
    • 国際学会
  • [学会発表] A Study on Accelerating SP Decoding by Neural Network in SMR System2023

    • 著者名/発表者名
      Nishikawa Madoka, Nakamura Yasuaki, Kanai Yasushi, Okamoto Yoshihiro
    • 学会等名
      Intermag 2023
    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書
    • 国際学会
  • [学会発表] SMRにおけるSP復号器の性能改善に関する一検討2023

    • 著者名/発表者名
      西川 まどか, 仲村 泰明, 金井 靖, 岡本 好弘
    • 学会等名
      2023年電子情報通信学会総合大会
    • 関連する報告書
      2022 実施状況報告書
  • [学会発表] A Study on Accelerating SP decoding by Neural Network in SMR System2023

    • 著者名/発表者名
      Madoka Nishikawa, Yasuaki Nakamura, Yasushi Kanai, and Yoshihiro Okamoto
    • 学会等名
      Intermag 2023
    • 関連する報告書
      2022 実施状況報告書
    • 国際学会
  • [学会・シンポジウム開催] Intermag 20232023

    • 関連する報告書
      2022 実施状況報告書

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公開日: 2022-04-19   更新日: 2024-12-25  

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