研究課題/領域番号 |
22K14337
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分22050:土木計画学および交通工学関連
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
坂井 勝哉 大阪大学, 大学院工学研究科, 特任講師(常勤) (80774778)
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研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2024年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2023年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2022年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 電気自動車 / 利用者均衡 / 充電インフラ / 最適化 / 電力消費 / エネルギーマネジメント / 電力消費モデル / 均衡モデル / 充電行動 / 動的料金 / 交通ネットワーク / 混雑マネジメント |
研究開始時の研究の概要 |
道路交通ネットワークの渋滞と充電ステーションの混雑を組み合わせた問題を対象とし,交通ネットワークマネジメントの枠組みを拡張して,電気自動車のための混雑マネジメントの理論基盤となる数理モデルを構築する.電力を利用する新しい自動車交通システムでは,限られたエネルギーを有効に活用しつつ,人々のモビリティを向上させることが求められており,両者を考慮した理論基盤の開発は社会的な意義がある.
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研究実績の概要 |
電気自動車(EV)の普及が進む道路交通システムにおける充電インフラ設計のためのフレームワーク構築を前提として,今年度は以下の2点を実施した. 1点目は,道路上での遅れ時間(渋滞)および充電ステーションでの遅れ時間(充電ステーションの混雑と充電中の待ち時間)の両者を包括した利用者均衡問題を定式化し,道路利用者の経路選択と充電場所選択の行動モデルを記述した.このモデルに基づいて,充電ステーションの建設費用と道路利用者の交通費用の和が最小となる最適化問題を定式化し,シンプルネットワークで求解した. 2点目は,昨年度に構築された電力消費推定モデルを活用した電気バスの充電エネルギーマネジメントのフレームワークを構築した.この成果の一部は電気学会論文誌Dに掲載が決定している.
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
電気バスを対象とした充電に関するフレームワークが構築され,その成果は学術論文誌に採択されている.充電インフラの最適化問題の定式化と求解アルゴリズムの開発ができており,国際論文誌へ投稿するためのとりまとめを行っている.したがって,当初の予定通り,順調に進展しているといえる.
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今後の研究の推進方策 |
3年目は,2年目で構築した充電インフラの最適化問題を活用したシミュレーションを行い,充電施設の配置による道路利用者の行動変動を考察し,よりよい充電インフラ計画について定性的・定量的に評価する.
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