研究課題/領域番号 |
22K14387
|
研究種目 |
若手研究
|
配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分23030:建築計画および都市計画関連
|
研究機関 | 山梨大学 |
研究代表者 |
菊地 淑人 山梨大学, 大学院総合研究部, 准教授 (10645500)
|
研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2026-03-31
|
研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
|
配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2025年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2024年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2023年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2022年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
|
キーワード | 文化的景観 / 生業的基盤 / 価値 / 地域づくり / 茶 / 観光 / 計画 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究では、「茶」産地など、共通の生業的基盤をもつ地域を対象に、1)地域ごとに文化的景観の価値を相対化・差異化するための分析・評価手法、2)文化的景観としての価値(類する視点を含む)を活かした各地域の地域づくりの取り組み及びそのための効果的なプロセス・ 仕組み・体制を明らかにし、両者の一体的・体系的な整理を通じて、地域固有の価値に基づく魅力的な地域づくり、観光地形成等のあり方を考察する。 それにより、文化的景観の保護マネジメントへの寄与に加え、地域の基幹産業とその文化的特性に基づく地域づくりという点で、農山村の持続という社会的課題にも応えうる知見を得ることを目指す。
|
研究実績の概要 |
令和5年度は、前年度に引き続き、国内の「茶」産地における生業的特性及び茶産地としての観光発信等の状況を総合的に把握するため、資料調査及びフィールド調査を実施した。 具体的には、愛知県西尾市周辺、福岡県八女市周辺等での資料調査、フィールド調査等を行ったほか、埼玉県狭山市における資料調査等を進めた。 また、令和4年度の一次調査結果を踏まえ、市町村における茶・果樹関連条例等の施策の調査・分析、また、文化財に関連する地域計画(歴史まちづくり法に基づく歴史的風致維持向上計画、文化財保存法に基づく文化財保存活用地域計画)における文化的景観の把握状況や位置づけに関する調査・分析等を実施した。 一連の検討により、各地域における文化的景観の価値及びそれを活かした地域づくり、観光地形成等の展開等について検討した。
|
現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
令和5年度は、複数地域に関するフィールド調査、資料調査を実施し、基礎的情報の把握・分析を実施した。 また、関連する条例・計画策定等における地域の状況についても悉皆的な把握・分析を実施した。これらの成果を踏まえて、次年度以降の調査・検討につなげていく。 ただし、新型コロナウイルス感染症の影響で、令和4年度のフィールド調査が限定されたこと、また、研究期間延長の結果、令和5年度に他の科研費のとりまとめに時間が割かれてしまったことから、予定よりもフィールド調査の実施が遅れており、次年度以降の充実を図る予定である。
|
今後の研究の推進方策 |
茶生産を中心に調査予定地域における調査(資料調査・フィールド調査等)を進める。また、状況が整った地域から、必要に応じて自治体等へのヒアリング調査を実施する予定である。また、令和5年度に実施した文化財に関連する地域計画等に関する分析を踏まえ、関連する自治体に対して計画の位置づけ、運用等に関する調査を実施する。
|