研究課題/領域番号 |
22K14412
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分23040:建築史および意匠関連
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研究機関 | 京都工芸繊維大学 |
研究代表者 |
マルティネス アレハンドロ 京都工芸繊維大学, デザイン・建築学系, 助教 (50807815)
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研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2027-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2026年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2025年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2024年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2023年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2022年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
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キーワード | 大工技術 / 木造建築遺産 / 基準尺度 / 3次元計測 / レーザー測量 / 無形文化遺 / 伝統的木造建 / 大工研修 / 文化財保存 / 文化財建造物 / 建築遺産保存 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究では、バスク地方の木造教会堂群の建築技術について、具体的に下記の3点を明らかにする。 1.木造ヴォールト天井の設計の際に使用された基準尺度。 2.継手・仕口の形式およびその歴史的変遷。 3.木材の加工・仕上げに使用された大工道具。 上記の建築技術を解明したうえで、その特徴に即した木造教会堂の保存方法を提案することを最終目的とする。
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研究実績の概要 |
該当年度に下記の研究成果発表を実施した。 1. 国際学会における研究成果発表:2022年8月27日にINAHとICOMOS国際木の委員会が共同開催した国際研究会「V FORO Patrimonio Construido con Madera」においてオンライン参加し、日本の仮設木造建築に関する研究発表を行った。さらに、2023年11月28日~12月3日にチリ・チロエで開催された第24回イコモス木の国際委員会シンポジウムにオンライン参加し、バスク地方の木造教会堂に関する研究発表を行った。 2.海外ジャーナルへの論文投稿:2023年12月にJournal of Architectural Conservationに'The Ship of Theseus: a misleading paradox? The authenticity of wooden built heritage in Japanese conservation practice'と題する査読付き論文を投稿した。さらに、Boletin de informacion tecnica AITIM、333号および335号に論考を投稿した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
新型コロナウイルス感染症の状況により該当年度前半に計画していた海外調査を実施するとができなかったが、研究成果を国際ジャーナルにおいて査読付き論文として投稿できたことには大きな意義があると思われる。また、国際会議において2回にかけて研究発表を行ったことも当初計画を上回る実績である。 さらに、2021年度より開始したメキシコ国立人類学歴史研究所(INAH)の専門家との交流を深め、今後伝統木造建築に関する国際的研究のための協力体制を構築していくことを期待できる。 また、数回にかけてオンライン会議を実施することによって、2019年度より整えたバスク州立大学・建築遺産研究所(ユネスコチェア)との研究協力体制を強化し、現地の修理技術者の協力を得たことから、今後の現地調査における発展を期待できる。
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今後の研究の推進方策 |
今後は、バスク地方における木造建築遺産およびその保存方法に関する現地調査を実施するとともに、研究成果の発表を行う予定である。 現地調査について、バスク州立大学・建築遺産研究所(ユネスコチェア)の協力を得て、バスク地方の木造教会に関する詳細調査を継続して行う予定である。原則として現地調査を行う予定であるが、新型コロナウイルスの影響で渡航が不可能の場合、現地におけるデータ収集をバスク州立大学に依頼し、情報共有を行ったうえで共同で分析を行うことも想定する。 3. 研究成果の発信:上記の調査の結果を国内外の学術講演会および国際研究会において発表するとともに、国際ジャーナルにおいて論文を投稿する予定である。具体的には、日本建築学会大会、メキシコ国立人類学歴史研究所(INAH)開催国際研究会、ICOMOS国際木の委員会国際シンポジウムにおける研究発表を予定している。
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