研究課題/領域番号 |
22K14457
|
研究種目 |
若手研究
|
配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分25030:防災工学関連
|
研究機関 | 小山工業高等専門学校 |
研究代表者 |
大和 征良 小山工業高等専門学校, 建築学科, 准教授 (80911122)
|
研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2027-03-31
|
研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
|
配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2026年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2025年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2024年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2023年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2022年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
|
キーワード | 接着系あと施工アンカー / 耐火性能 / 付着強度 / 火災時(高温時) / 火災後(高温履歴後) |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は,長期の部材接合設計で必須の検証事項である,火災時(高温時)及び火災後(高温履歴後)の接着系注入方式あと施工アンカー・カートリッジ型の付着強度について,筆者が開発した試験法に基づいて,実験を実施して,その後熱伝導解析による解析的検証を遂行し,その工学的解明を試みることが目的である。また,高温時及び高温履歴後において,引張荷重を載荷した状態で行う載荷加熱実験は,我が国ではほとんど行われていなかったため,筆者が我が国で初の実験を行ったものである。従って,本一連の研究は,評価法や設計法の提案を行うことで,部材接合設計の適用範囲の拡大や工法開発の促進を促すことを期待している。
|
研究実績の概要 |
初年度(昨年度・2022年度),実験試験体の製作は行ったが,コロナ下の影響で,その製作試験体の学生の実験を遂行することなく,今年度(2年目・2023年度)に持越しとなった。 よって,研究において,試験体製作費(¥264,000-)のみを使用したものの,直接経費の残金:\836,000-を本年度予算へ繰り越すことになった。
|
現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
初年度(昨年度・2022年度),実験試験体の製作までを行うことができたが,コロナ下の影響で,その製作試験体の学生の実験を遂行することなく,今年度(2年目・2023年度)予算へ繰り越すことになった。今年度その製作した試験体の実験を遂行する。
|
今後の研究の推進方策 |
これまで筆者が唯一我が国で行った,長期部材接合を想定した火災時(高温時)び火災後(加熱冷却後)の接着系(有機系)注入方式あと施工アンカー・カートリッジ型の付着強度の実験は,コンクリート強度が限られた強度(24MPa~28MPa)の条件のみの実験的検証であった。しかしながら,実際の建物の部材接合を想定した場合,コンクリート強度として,15MPa~36MPa程度までは多く存在しており,長期部材接合の評価や設計を行う上で,これまでの実験のみでは検証不足であった。従って,長期部材接合を想定した火災時(高温時)及び火災後(加熱冷却後)の接着系(有機系)注入方式あと施工アンカー・カートリッジ型の付着強度におけるコンクリート強度が15MPa~24MPaの比較的低強度,及び30MPa~36MPaの比較的高強度の条件の実験的検証を行う。 また、コンクリート強度のパラメータに加え,異形鉄筋の種類(節の種類)や接着剤の種類もパラメータに加え,昨年度試験体製作のみで終了したため,本年度は12~24体程度の試験体数の実験を遂行する予定である。その後実験データを基に解析的検証(有限要素法熱伝導解析)の方法についても,検討を行う予定である。
|