研究課題/領域番号 |
22K14800
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分37030:ケミカルバイオロジー関連
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
金 水縁 京都大学, 高等研究院, 客員研究員 (50758886)
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研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2024年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2023年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2022年度: 3,510千円 (直接経費: 2,700千円、間接経費: 810千円)
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キーワード | タンパク質分析 / 電気泳動 / 一細胞解析 / 単一分子蛍光顕微鏡 / 一分子計測 / ラマンイメージング |
研究開始時の研究の概要 |
本研究では、二次元電気泳動と単一分子ラマンスペクトルイメージングを基盤とした、一分子感度を有する一細胞プロテオーム解析法を開発する。本手法では、蛍光の代わりにラマンスペクトルでタンパク質を検出することで、泳動スポットを構成している分子数の集計はもちろん、立体構造や翻訳後修飾といった各タンパク質に関する豊富な情報を取得できる。本法を利用し、最終年度までiPS細胞の運命予測に挑戦する。
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研究実績の概要 |
今年度は、ラマン散乱光ディファレンスゲル二次元電気泳動法(2D-Raman DIGE)の実現に向けて、散乱光イメージングに特化した一分子顕微鏡の構築を行った。具体的には、対物レンズなどの光学系を最新の製品に交換し、性能の最適化を図った。改良された顕微鏡を用いて、プラスミドのような巨大生体分子のラマン散乱イメージングできることが確認された。 また、FDTDシミュレーションを利用し、ラマン散乱光を増幅できる貴金属ナノ材料の設計および合成を行っている。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
今年度は微弱な散乱光が測定できる顕微鏡の改良と、貴金属ナノ材料の設計および合成の準備を完了した。したがって、予定通りに研究が進展しているといえる。
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今後の研究の推進方策 |
改良版顕微鏡を用い、タンパク質希薄溶液から一分子レベルまでの散乱光イメージングに挑戦する。そのため、ラマン散乱光を最大限増幅できる貴金属ナノ材料の設計・合成を早期に完成する。同時に、一細胞試料を用いて二次元電気泳動を行い、ハイスループットで二次元ゲルの一分子イメージングを行えるワークフローおよび画像解析法を行う。
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