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食品因子デルフィニジンによる運動機能改善効果

研究課題

研究課題/領域番号 22K14843
研究種目

若手研究

配分区分基金
審査区分 小区分38050:食品科学関連
研究機関愛媛大学

研究代表者

村田 希  愛媛大学, 学術支援センター, 助教 (50808110)

研究期間 (年度) 2022-04-01 – 2025-03-31
研究課題ステータス 交付 (2023年度)
配分額 *注記
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2024年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2023年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2022年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
キーワード機能性食品 / ポリフェノール / アントシアニジン / 骨格筋 / 代謝
研究開始時の研究の概要

骨格筋は人体の大半を占める組織であり、身体の支持や運動、代謝において重要な役割を果たしている。構成する筋線維型の組成によって骨格筋の性質が決定され、代謝能力や運動機能に違いが生じる。
本研究では、食品成分の1つであるデルフィニジンが筋線維型ならびに運動機能と代謝能力に与える影響を培養細胞および動物実験により明らかにすることを目指す。

研究実績の概要

骨格筋は人体で最大の組織であり、運動や代謝において重要な役割を果たしている。われわれはこれまでに、アントシアニジン類の一種であるデルフィニジンをマウスに投与することで尾懸垂によって誘導される筋重量の低下が改善することを見出した。骨格筋の量と機能を維持することは、身体活動だけでなく健康を維持する上でとても重要である。本研究では、デルフィニジンと骨格筋の関係に着目し、デルフィニジンが筋線維型ならびに運動機能と代謝能力に与える影響を明らかにすることを目指している。
これまでの検討において、培養骨格筋細胞を用いてデルフィニジンが筋線維型へ与える影響を検討した結果、遅筋型へ変換することを見出した。筋線維型の制御においてAMPK経路が関与していることが報告されており、AMPKの阻害によりデルフィニジンの筋線維型変換作用が消失した。
デルフィニジンがAMPKの活性化に関わるシグナル伝達経路に与える影響を検討した結果、上流のLKB1やCaMKK2を活性化することを明らかにした。デルフィニジンの筋線維型変換作用について現在論文投稿の準備中である。
また、緑茶カテキンの主成分であるEGCGが筋線維型に与える影響を評価した結果、EGCGは培養骨格筋細胞をの筋線維型を遅筋型へ変換することを見出した。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

デルフィニジンによる遅筋線維型変換作用機構を明らかにし、論文として投稿する目処が立っている。また、デルフィニジン以外の食品成分として緑茶カテキンEGCGが筋線維型を遅筋型へシフトさせることを見出した。
上記の通り、各検討項目において成果を示したことから判断した。

今後の研究の推進方策

2024年度は、下記の研究を推進する。
1) デルフィニジンの筋線維型変換作用について動物実験を行う。
2) デルフィニジンの筋線維型変換作用を増強する食品成分を探索する。
3) EGCGの筋線維型変換作用機構を明らかにする。

報告書

(2件)
  • 2023 実施状況報告書
  • 2022 実施状況報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて 2023 2022

すべて 学会発表 (2件)

  • [学会発表] デルフィニジンの筋線維型変換作用とそのメカニズム2023

    • 著者名/発表者名
      髙橋 里奈、村田 希、丸亀 裕貴、藤村 由紀、立花 宏文
    • 学会等名
      日本農芸化学会2023年度中四国・西日本支部合同大会
    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書
  • [学会発表] デルフィニジンの骨格筋線維型変換作用2022

    • 著者名/発表者名
      髙橋 里奈、村田 希、丸亀 裕貴、藤村 由紀、立花 宏文
    • 学会等名
      第76回日本栄養・食糧学会大会
    • 関連する報告書
      2022 実施状況報告書

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公開日: 2022-04-19   更新日: 2024-12-25  

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