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イネの葉におけるショ糖合成と転流効率の関連の解明

研究課題

研究課題/領域番号 22K14879
研究種目

若手研究

配分区分基金
審査区分 小区分39020:作物生産科学関連
研究機関高崎健康福祉大学

研究代表者

橋田 庸一  高崎健康福祉大学, 農学部, 助教 (00802886)

研究期間 (年度) 2022-04-01 – 2025-03-31
研究課題ステータス 交付 (2023年度)
配分額 *注記
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2024年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2023年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2022年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
キーワードイネ / 糖代謝 / 転流 / トランスクリプトーム
研究開始時の研究の概要

作物の葉におけるショ糖合成は、転流効率の制御を通じて作物の生産性に重要な役割を果たすと考えられてきた。しかし、ショ糖合成能と転流効率の関係はイネでは十分に検証されていない。本研究では、多様なイネ遺伝資源を用いてショ糖合成能に関わる要因および転流効率を測定し、両者の種内多様性と関連性を明らかにすることで、ショ糖合成能の向上による転流効率の向上が可能か検証する。また、オミックス解析を活用し転流効率の品種間差を決定する遺伝的要因を明らかにする。

研究実績の概要

作物の葉で光合成によって同化された炭素はショ糖として他器官に転流し、植物体の成長や子実の生産に利用される。作物の葉におけるショ糖合成は、転流効率の制御を通じて作物の生産性に重要な役割を果たすと考えられてきた。しかし、ショ糖合成に関わる酵素の重要性やショ糖合成能と転流効率の関係は、主に種間比較やショ糖合成関連遺伝子の変異体・過剰発現体を用いた解析によって評価されており、種内比較による評価は十分に行われていない。
本研究では、多様なイネ遺伝資源を用いてショ糖合成能に関わる要因および転流効率を測定し、両者の種内多様性と関連性を明らかにすることで、ショ糖合成能の向上による転流効率の向上が可能か検証することを目的としている。また、ゲノムワイド関連解析(GWAS)やトランスクリプトーム解析といったオミックス解析を活用し転流効率の品種間差を決定する遺伝的要因を明らかにすることを目指している。
本年度は農研機構の日本在来イネ・コアコレクション(JRC)50系統の初期生育の評価を、前年度に確立した手法で行った。その結果、初期生育に多様性があることを確認した。また、葉の糖・デンプン濃度の評価および転流効率の評価を進めた。さらに、昨年度から今年度にかけて取得したJRCの生育データについて、今年度整理したSNP情報を用いてGWASを行い、複数の形質について有意なピークを検出した。現在有意なピークについては詳細な解析を進めている。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

人工気象器による生育の評価に時間を要したため、転流効率の評価、トランスクリプトーム解析に遅れが生じている。一方、生育に関する形質についてGWASを実施することができた点は予定通りといえる。

今後の研究の推進方策

引き続き葉の糖デンプン濃度および転流効率の評価を進める。その結果をもとに転流効率の異なる系統を選抜し、葉におけるショ糖合成能を比較する。また、測定した転流効率に関わる形質を利用してGWASおよびトランスクリプトーム解析を行い、形質の制御に関わる遺伝的要因の解明を進める。

報告書

(2件)
  • 2023 実施状況報告書
  • 2022 実施状況報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて 2023 2022

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件、 オープンアクセス 1件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] Fillable and unfillable gaps in plant transcriptome under field and controlled environments2022

    • 著者名/発表者名
      Hashida Yoichi、Tezuka Ayumi、Nomura Yasuyuki、Kamitani Mari、Kashima Makoto、Kurita Yuko、Nagano Atsushi J.
    • 雑誌名

      Plant, Cell & Environment

      巻: 45 号: 8 ページ: 2410-2427

    • DOI

      10.1111/pce.14367

    • 関連する報告書
      2022 実施状況報告書
    • 査読あり / オープンアクセス
  • [学会発表] 日本在来・イネコアコレクションの出穂期茎部における非構造性炭水化物蓄積2023

    • 著者名/発表者名
      橋田庸一,板鼻未枝,岡部繭子,廣瀬竜郎
    • 学会等名
      日本作物学会第256回講演会
    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書

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公開日: 2022-04-19   更新日: 2024-12-25  

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