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雑草木の成長・再生速度の解明:林業における初期保育への応用

研究課題

研究課題/領域番号 22K14922
研究種目

若手研究

配分区分基金
審査区分 小区分40010:森林科学関連
研究機関国立研究開発法人森林研究・整備機構

研究代表者

福本 桂子  国立研究開発法人森林研究・整備機構, 森林総合研究所, 研究員 (30822712)

研究期間 (年度) 2022-04-01 – 2025-03-31
研究課題ステータス 交付 (2023年度)
配分額 *注記
3,120千円 (直接経費: 2,400千円、間接経費: 720千円)
2024年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2023年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2022年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
キーワード林業 / 下刈り / 雑草木 / 先駆種 / プロセスベースモデル / アロメトリー式 / 森林管理 / 初期保育 / 成長予測
研究開始時の研究の概要

本研究では、幼齢造林地に侵入した主たる雑草木の成長予測モデルを種別に構築し、造林樹種であるスギと雑草木の競争過程を再現・検証することを目的とする。本研究によって雑草木の成長・再生パターンが解明できれば、林業の初期保育に必要とされる下刈りの省力化に関わる基礎的な知見が提示できる。

研究実績の概要

下刈りは造林樹種以外の雑草木を刈り払う作業のことで、スギやヒノキの成長を促すために必要な作業とされてきた。本研究では、造林樹種との競争相手である雑草木に着目し、主たる雑草木の成長・再生速度を種別にモデル化する。対象樹種はアカメガシワ、エゴノキ、クマイチゴ、ソヨゴ、タラノキ、ヌルデ、ハイノキ、リョウブといった先駆種を中心とする8種である。令和5年度は、下刈り回数が対象樹種の直径、樹高、本数に与える影響を明らかにするために現地調査を実施した。その結果、雑草木の直径と樹高は下刈り回数間で有意差がみられ、下刈り回数が少なくなるほど雑草木のサイズは有意に大きくなる傾向がみられた。その一方で、本数は下刈り回数間で有意差がみられなかった。樹種別に見ると、アカメガシワ、エゴノキ、ソヨゴ、タラノキ、ハイノキ、リョウブでは下刈り回数が少なくなるほど直径や樹高が有意に大きくなった。その一方で、クマイチゴ、ヌルデは下刈り回数間で樹直径や樹高に差がみられなかった。また、アカメガシワ、エゴノキ、クマイチゴ、タラノキは下刈り回数と本数の間に大きな差はみられなかったが、萌芽更新するソヨゴ、ハイノキ、リョウブは下刈り回数によって本数が異なった。ソヨゴとリョウブの本数は下刈り回数が多いほど減少する傾向がみられ、ハイノキは下刈り回数が増加するほど本数も増加する傾向がみられた。これらの結果は、樹種によって下刈りの影響の受け方が異なることを示しており、下刈りの要否を判断する基準を検討するための基礎的知見になり得ると考えられた。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

本研究では、主たる雑草木の成長・再生速度を明らかにするためにプロセスベースモデルを導入した成長解析を行う。今年度はモデル化に必要な樹種別の樹高、直径、本数のデータを取得できた。当初の予定通りおおむね順調に進展している。

今後の研究の推進方策

現地調査で得られた各樹種の雑草木のデータと、同試験地で得られた気象データを合わせて下刈りの影響を考慮した樹種別の成長モデルを構築する。

報告書

(2件)
  • 2023 実施状況報告書
  • 2022 実施状況報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて 2023

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] 四国地方の幼齢造林地に侵入した先駆種の地上部・地下部現存量の関係式2023

    • 著者名/発表者名
      福本桂子・米田令仁・大谷達也
    • 学会等名
      日本森林学会大会
    • 関連する報告書
      2022 実施状況報告書

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公開日: 2022-04-19   更新日: 2024-12-25  

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