| 研究課題/領域番号 |
22K14991
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| 研究種目 |
若手研究
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| 配分区分 | 基金 |
| 審査区分 |
小区分42020:獣医学関連
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| 研究機関 | 山口大学 |
研究代表者 |
伊賀瀬 雅也 山口大学, 共同獣医学部, 助教 (70847110)
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| 研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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| 研究課題ステータス |
完了 (2024年度)
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| 配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2024年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2023年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2022年度: 2,470千円 (直接経費: 1,900千円、間接経費: 570千円)
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| キーワード | 犬 / 腫瘍 / 免疫 / 代謝 / メラノーマ / 低酸素 / 抗腫瘍免疫 / 腫瘍免疫 / 免疫チェックポイント分子 |
| 研究開始時の研究の概要 |
免疫チェックポイント阻害薬は人の腫瘍だけでなく、犬の口腔内メラノーマに対しても有効性を示しており、獣医療に大きな変革をもたらす可能性がある。しかしながら、その治療効果は十分ではなく、原因の解明が求められている。腫瘍微小環境は、不完全な血管新生や腫瘍の代謝系亢進により、低酸素、低栄養、低pH状態になっている。本研究では、犬の口腔内メラノーマにおける腫瘍微小環境中の代謝産物を解析することで、抗腫瘍免疫を抑制する因子の同定を行う。免疫チェックポイント阻害薬の治療抵抗性の機序の1つが解明されれば、将来的に腫瘍微小環境中の代謝を制御することによる新しい治療アプローチを開発できる可能性が期待される。
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| 研究成果の概要 |
免疫チェックポイント阻害薬は犬の口腔内メラノーマに対して有効性を示しており、現在の獣医療に大きな変革をもたらす可能性がある。しかしながら、半数以上の症例では完全に腫瘍を消失させるには至らず、その原因の解明が必要である。腫瘍微小環境は、不完全な血管新生や腫瘍の代謝系亢進により、低酸素、低栄養、低pH状態になっており、それらの環境により腫瘍細胞から様々な免疫抑制性分子が放出され、抗腫瘍免疫を抑制することが明らかになっている。そこで本研究では、犬メラノーマ細胞の代謝に注目し、主要細胞から放出される代謝産物の同定と免疫に対する作用の検討を実施し、乳酸が犬の抗腫瘍免疫を抑制することを発見した。
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| 研究成果の学術的意義や社会的意義 |
免疫チェックポイント阻害薬は人の多くの腫瘍に対して使用され、顕著な治療効果を示しているが、獣医療においては国内で使用可能な薬剤が存在しない。そこで私たちは、犬に特異的な抗PD-1犬化抗体を作製し、製薬化を見据えた臨床試験を実施してきた。その結果、犬の腫瘍でも一定の治療効果が認められたが、半数以上の症例では治療抵抗性を示し、その克服が課題となっていた。本研究は、その抵抗性の一因を代謝の観点から解明し、治療効果を高めるための併用療法の開発に資する知見を提供するものであり、学術的にも社会的にも大きな意義を有する。
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