研究課題/領域番号 |
22K14995
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分42020:獣医学関連
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研究機関 | 鹿児島大学 |
研究代表者 |
奥谷 公亮 鹿児島大学, 農水産獣医学域獣医学系, 助教 (10907736)
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研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2023年度: 2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
2022年度: 2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
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キーワード | 豚インフルエンザウイルス / 豚呼吸器複合病 / PRDC / 豚サーコウイルス / 豚繁殖・呼吸障害症候群ウイルス / 養豚場 / 流行動態 |
研究開始時の研究の概要 |
豚インフルエンザは、豚呼吸器複合病 (PRDC) の原因となるだけでなく、人獣共通感染症でもある。2009年にはパンデミックを引き起こし、現在も養豚場の豚から新たな遺伝子再集合体が分離されている。しかしながら、養豚場内におけるSIVの感染伝播様式は未だ分かっておらず、SIV感染を制御できていない現状がある。本研究では、口腔液を検体とした簡易なSIV分離法を新たに確立し、養豚場内におけるSIVの流行動態を把握することを目的とする。さらに、豚の口腔液中に含まれるウイルスおよび細菌の遺伝子量を定量することで、PRDC発症のリスク評価として口腔液の有用性を検証する。
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研究実績の概要 |
豚インフルエンザウイルス (SIV) は、8本の分節RNAをゲノムに持つ。一個体が複数のSIV株に同時に感染した場合、分節単位での遺伝子交雑 (遺伝子再集合) により、異なる性状を持つSIV変異体が出現する。豚インフルエンザは、豚呼吸器複合病 (PRDC) の原因となるものの、養豚場内におけるSIVの感染伝播様式は未だ分かっていない。そこで、本研究では、口腔液を検体とした簡易なSIV分離法を新たに確立し、養豚場内におけるSIVの流行動態を把握することを目的とした。 本研究では、ロープを用いて豚から口腔液を採材する手法を確立した。離乳豚舎における複数の豚群の口腔液を毎週回収し、SIV、豚繁殖・呼吸障害症候群ウイルス(PRRSV)、および豚サーコウイルス(PCV)の遺伝子検出を実施した。また、各ウイルス株の分離を試みた。さらに、咳やくしゃみの呼吸器症状の臨床スコアを評価し、各病原体と臨床症状の関連性を調べた。SIVの分離を試みたところ、H1N1亜型とH1N2亜型のSIVをそれぞれ1株分離に成功し、2株のH1N2亜型のSIV遺伝子が検出された。加えて、咳の臨床スコアが上昇する直前にSIV遺伝子が検出されたことから、SIVが早期の呼吸器症状の原因となり得ることが示唆された。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
当初の計画通り、口腔液からウイルスを検出・分離しており、研究が進展している。
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今後の研究の推進方策 |
口腔液から分離したウイルスの性状解析を実施する。また、豚の血清を用いた中和試験を行い、ウイルスの抗原性に関する研究を実施する。
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