研究課題/領域番号 |
22K15078
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分43040:生物物理学関連
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研究機関 | 神戸大学 (2023) 奈良先端科学技術大学院大学 (2022) |
研究代表者 |
竹田 弘法 神戸大学, 先端バイオ工学研究センター, 特命准教授 (80816588)
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研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2024年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2023年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2022年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | ミトコンドリア / クライオ電顕 / 巨大チャネル / クライオ電子顕微鏡 |
研究開始時の研究の概要 |
ミトコンドリアの恒常性に関わる巨大チャネルのクライオEM構造を決定し、この構造に基づいた機能解析により、巨大チャネルがミトコンドリアの恒常性にどのように寄与するのかを解明する。
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研究実績の概要 |
ミトコンドリアは ATP を合成するエネルギー工場として機能する、真核生物に必須のオルガネラである。ミトコンドリアが性状に機能するには、様々な膜タンパク質が性状に機能することにより、ミトコンドリア恒常性が保たれている。本研究は、ミトコンドリア外膜に形成される巨大チャネルのクライオ電顕構造を決定することによって、巨大チャネルの分子メカニズムを原子レベルで解明する研究である。 本年度は、3 種類の基質と結合した巨大チャネル、異なるコンフォメーションを示す 3 種類の巨大チャネルの精製に成功した。基質結合型巨大チャネルについては、基質をさらに強固に巨大チャネルへと結合・固定化される手法を確立することにより、基質結合型巨大チャネルをさらに多く精製することが可能となった。これらについては、クライオ電顕による構造解析に向けて準備を進めている。また、異なるコンフォメーションと想定される 3 種類の巨大チャネルについても成功しており、さらに異なる 2 種類の巨大チャネルを精製するための細胞株を作成した。特に前者 3 種類についてはクライオ電顕による構造解析を進むに十分な量の精製タンパク質を得ることができた。 基質結合型巨大チャネルをクライオ測定した結果、巨大チャネルに由来する粒子は予想以上に小さいことから、解離していることが示唆された。この点については、未だ解決していないが、今後、精製法を検討することで解決していきたい。また、異なるコンフォメーションを形成する巨大チャネルについては、まずは 1 種類に対して異なる方法で精製し、粒子が小さくなるかどうかを検証することで、粒子が解離しない、最適な条件を選定するとともに、巨大チャネルの複数のクライオ電顕構造を決定し、その分子メカニズムを解明したい。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
本研究にける目的であるミトコンドリア巨大チャネルの原始レベルでの分子メカニズムの解明には、巨大チャネルのクライオ電顕構造が不可欠である。クライオ電顕構造を決定するためには、大量の精製タンパク質が必要である。その上で、基質結合型巨大チャネルおよび異なるコンフォメーションを示す巨大チャネルの大量は、本研究おける律速段階である。これまでの2年間で合計 5 種類の巨大チャネルの精製に成功し、さらに異なるコンフォメーションを示す 2 種類の巨大チャネルの細胞株の作成に至っている。本研究は残り一年となったが、この期間で、すべてのクライオ電顕構造を決定すると共に、巨大チャネルの分子メカニズムとミトコンドリア恒常性に対してどのように寄与するのかを解明したい。
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今後の研究の推進方策 |
基質結合型巨大チャネルをクライオ測定した結果、巨大チャネルに由来する粒子は予想以上に小さいことから、解離していることが示唆された。この点については、未だ解決していないが、今後、精製法を検討することで解決していきたい。また、異なるコンフォメーションを形成する巨大チャネルについては、まずは 1 種類に対して異なる方法で精製し、粒子が小さくなるかどうかを検証することで、粒子が解離しない、最適な条件を選定するとともに、巨大チャネルの複数のクライオ電顕構造を決定し、その分子メカニズムを解明したい。
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