研究課題/領域番号 |
22K15175
|
研究種目 |
若手研究
|
配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分45030:多様性生物学および分類学関連
|
研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
疋田 弘之 京都大学, 化学研究所, 助教 (40913926)
|
研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2025-03-31
|
研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
|
配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2024年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2023年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
2022年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
|
キーワード | 巨大ウイルス / ウイルス間相互作用 / トランスクリプトーム解析 / ロングリードシークエンス / ウイルス細胞 / 感染様態比較 / オミクス |
研究開始時の研究の概要 |
2003年に報告された巨大ウイルスは細菌に匹敵する大きさのゲノムと粒子を持ち、ウイルスは微小な存在であるという考え方が支配的だった生物学に大きな衝撃を与えた。以降、多数の巨大ウイルスが様々な環境から単離され、ウイルス粒子の構造やゲノム構成が実に多様であることが明らかになった。一方、巨大ウイルスが感染細胞内で示す挙動に関する理解は大きく遅れている。そこで、本研究では様々な巨大ウイルスを用いて、細胞レベルでの感染現象を解析し、その多様性を明らかにすることを目指す。
|
研究実績の概要 |
2003年に報告された巨大ウイルスは細菌に匹敵する大きさのゲノムと粒子を持ち、ウイルスは微小な存在であるという考え方が支配的だった生物学に大きな衝撃を与えた。以降、多数の巨大ウイルスが様々な環境から単離され、ウイルス粒子の構造やゲノム構成が実に多様であることが明らかになった。一方、巨大ウイルスが感染細胞内で示す挙動に関する理解は大きく遅れている。そこで、本研究では様々な巨大ウイルスを用いて、細胞レベルでの感染現象を解析し、その多様性を明らかにするとともに、ウイルス間相互作用にまで踏み込むことを目指している。本年度は昨年度構築した新規ウイルスの単離、およびそれらのゲノムレベルでの多様性解析を効率的に行うためのパイプラインとその有用性に関する論文を完成させ、発表した。また、昨年度に引き続き、ウイルスの感染進行、および相互作用に関してモニターする系を用いて新規データを得たほか、経時トランスクリプトームデータの解析を進め、各ウイルスが持つ感染戦略の特徴に関する知見を得た。
|
現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
当初計画よりも予算の関係で規模は縮小しているものの、予定していたウイルスの感染戦略の特徴、およびウイルス間相互作用に関して、新規の知見を得ており、これらの知見を軸に研究を進めることができると見込まれるため。
|
今後の研究の推進方策 |
こrまでに得たウイルスの感染戦略の多様性、およびウイルス間相互作用に関する知見を軸に、得られた仮説を補強する実験結果を集めることで、研究の完成を目指す。また、予想外の知見を得られる可能性があるため、新規ウイルスの単離に関しても引き続き行う。
|