研究課題
若手研究
植物ホルモンのオーキシンは、植物の複雑な組織分化を生み出し、多様な形態や器官の形成を可能にしている。このようなオーキシン応答機構は、“いつ”“どのように”獲得されたのだろうか。現存する陸上植物は、車軸藻植物門に属する藻類を起源としており、さらに本門にはオーキシン応答に関わる遺伝子群の一部がすでに獲得されていることが判明している。本課題では、車軸藻植物門の中でも、陸上植物と最も近縁であるホシミドロ目ヒメミカヅキモ(単細胞)およびアオミドロ(糸状性・多細胞)に注目し、原始的なオーキシン応答機構に迫る。
育児休業により研究活動を中断中である。
4: 遅れている
育児休業により研究活動を中断中であるため。
オーキシン関連遺伝子の変異株の解析を進める。既に得られている変異株について、野生株と比較して異常な形態を示す細胞が観察されたことから、さらに詳細な解析を進めたいと考えている。また、植物ホルモンの定量を試みたが、サンプル量が少なかったせいか、以前は検出できたが今回は検出できないといったケースがあった。そのため、サンプルの準備・回収方法を含めて再度検討したいと考えている。
すべて 2024
すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件、 オープンアクセス 1件)
Commun. Biol.
巻: 7 号: 1 ページ: 102-102
10.1038/s42003-023-05746-6