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内在性DNAリガンドによる脳内免疫担当細胞を介したレット症候群発症の分子病態解明

研究課題

研究課題/領域番号 22K15201
研究種目

若手研究

配分区分基金
審査区分 小区分46010:神経科学一般関連
研究機関九州大学

研究代表者

中嶋 秀行  九州大学, 医学研究院, 助教 (00835390)

研究期間 (年度) 2022-04-01 – 2025-03-31
研究課題ステータス 交付 (2023年度)
配分額 *注記
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2024年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2023年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2022年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
キーワードMeCP2 / ミクログリア / TLR9 / レトロトランスポゾン / L1 / レット症候群 / 発達障害
研究開始時の研究の概要

MECP2遺伝子変異は、Rett症候群(RTT)をはじめ、自閉症など様々な精神疾患・発達障害への関与が示唆されているが、その発症機序の詳細は不明である。これまで、ニューロンにおけるMECP2の機能異常がRTT発症の原因と考えられてきたが、グリア細胞の機能異常もRTT発症の一因である可能性が示唆されている。本研究では、「内在性DNAによりグリア細胞の異常な活性化が引き起こされる」との仮説のもと、遺伝子欠損マウスの行動解析やグリア機能性分子の探索・同定等の実験を行い、RTT発症に関与する分子メカニズムを明らかにする。

研究実績の概要

MECP2遺伝子変異は、Rett症候群(RTT)をはじめ、自閉症など様々な精神疾患・発達障害への関与が示唆されているが、その発症機序の詳細は不明である。これまで、ニューロンにおけるMECP2の機能異常がRTT発症の原因と考えられてきたが、グリア細胞の機能異常もRTT発症の一因である可能性が示唆されている。本研究では、「内在性DNAによりグリア細胞の異常な活性化が引き起こされる」との仮説のもと、遺伝子欠損マウスの行動解析やグリア機能性分子の探索・同定等の実験を行い、RTT発症に関与する分子メカニズムを明らかにする。
内在性DNAのソースとして、我々はレトロトランスポゾン(LINE1: L1)由来のcDNAをその候補としている。そこで、L1由来のcDNAの産生を阻害することでRTT様の行動表現型が改善するかどうかについて詳細な解析を行った。また、L1由来のcDNAの産生を阻害することでグリア細胞の異常な活性化やニューロンの形態異常が改善するかどうかについても検討を行った。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

当初予定していた、L1由来のcDNAの産生を阻害することが知られている逆転写酵素阻害剤を用いた行動解析や、それらマウス脳を用いた解析を行うことができたため。

今後の研究の推進方策

野生型・MeCP2欠損・MeCP2/TLR9欠損ミクログリアでの遺伝子発現を網羅的に解析し、MeCP2KOマウスの表現型に直結する因子の同定を行う。また、ヒトiPS細胞から脳オルガノイドを作製し、同時にヒトiPS細胞からミクログリアを作製し、脳オルガノイドとミクログリアとの混合培養系を立ち上げ、L1-cDNAとミクログリア活性化との関与について解析する。

報告書

(1件)
  • 2023 実施状況報告書
  • 研究成果

    (3件)

すべて 2023

すべて 学会発表 (3件) (うち招待講演 1件)

  • [学会発表] 内在性DNAを介したミクログリア活性化によるレット症候群発症機構2023

    • 著者名/発表者名
      中嶋秀行
    • 学会等名
      第16回エピジェネティクス研究会
    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書
  • [学会発表] レット症候群の新規病態発症機序の解明と治療法の開発2023

    • 著者名/発表者名
      中嶋秀行、渡邉紗羽、中島欽一
    • 学会等名
      日本科学振興協会 年次大会2023 「会いに行ける科学者フェス」
    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書
  • [学会発表] 内在性DNAによるミクログリア活性化を介したレット症候群発症機構2023

    • 著者名/発表者名
      中嶋秀行、中島欽一
    • 学会等名
      第96回日本生化学大会
    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書
    • 招待講演

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公開日: 2022-04-19   更新日: 2024-12-25  

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