研究課題/領域番号 |
22K15235
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分46030:神経機能学関連
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研究機関 | 国立研究開発法人理化学研究所 |
研究代表者 |
堤 新一郎 国立研究開発法人理化学研究所, 脳神経科学研究センター, 副チームリーダー (20862676)
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研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2023年度: 2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
2022年度: 2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
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キーワード | 自閉スペクトラム症 / 神経活動依存的トレーシング / 視床 / 前頭連合野 / 機能的再編成 / 認知タスク / 2光子イメージング / 機能的トレーシング / 2光子カルシウムイメージング / 視床-前頭野投射 / 自閉症スペクトラム障害 / 認知学習 / 前頭前野 / 精神疾患 / 認知機能 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究では神経活動依存的トレーシング法を用いて認知機能に重要な視床-前頭前野投射を同定した上で、その投射を認知行動中のマウスにおいて2光子イメージングにより観察することで、認知機能に重要な前頭前野における、視床からの高次入力を明らかにする。さらに精神疾患モデルマウスにおいて視床―前頭前野入力がどのように障害されているか調べることで、精神疾患における認知障害発症の回路機序に迫る。
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研究成果の概要 |
本研究では、新規活動依存的トレーシング法により、遅延付きGo/No-Goタスク学習により視床―前頭連合野投射が機能的に再編成されることを世界に先駆けて示した。また、技術的に困難である視床―前頭連合野投射軸索の2光子カルシウムイメージングの技術を確立した。自閉スペクトラム症モデルマウスChd8 hKO系統を用いた解析では、視床―前頭連合野投射が野生型と解剖学的に異なることを発見した。本研究ではChd8 hKO系統における視床―前頭連合野投射の機能的な異常は明らかではなかったが、今後の研究で認知タスク学習後に機能投射に差が出るかを検討する予定である。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究では、認知学習により視床―前頭連合野投射が機能的に再編成されることを世界に先駆けて示した。また、技術的に困難である視床―前頭連合野投射軸索の2光子カルシウムイメージングの技術を確立した。自閉スペクトラム症モデルマウスChd8 hKO系統を用いた解析では、視床―前頭連合野投射が解剖学的に異なることを発見した。本研究ではChd8 hKO系統における視床―前頭連合野投射の機能的な違いは明らかではなかったが、今後の研究で、認知障害の原因となりうる視床―前頭連合野投射の異常が特定されれば、新たな診断・治療方策に向けた基盤的な知見となりうる。
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