研究課題
若手研究
タンパク質分解誘導剤(PROTAC)の創製には、標的タンパク質の適切なリガンドが必要であり、かつ数多くの最適化を要する。そのため、簡便に設計・合成可能かつ幅広い標的に適応可能なPROTACの開発基盤技術が強く求められる。本研究では、ペプチドのステープル化を基盤としたペプチド性PROTACの開発により効率的に広範に適用可能なPROTACの創製を実現する革新的分子技術を確立することを目指す。
本研究では、ペプチドのステープル化を基盤としたタンパク質分解誘導薬(PROTAC)の開発により、効率的に広範に適用可能なペプチド性PROTACの創製基盤を確立することを目指した。リシン特異的脱メチル化酵素1(LSD1)を標的タンパク質とし、ペプチド性PROTACの創製研究を展開した。LSD1リガンドペプチドおよびペプチドのステープル化に用いる種々架橋鎖を設計・合成し、連結することで、複数のステープル化ペプチドを調製した。合成したステープルペプチドはLSD1分解誘導活性を持つことが示唆された。
タンパク質分解誘導薬(PROTAC)の創製には、標的タンパク質の適切なリガンドが必要であり、各リガンドの最適化、リンカーとのリガンドの結合部位の精査、リンカーの長さや種類の最適化等非常に多くの条件検討が必要であるため、簡便に設計・合成可能かつ幅広い標的に適用可能なPROTACの開発基盤技術が強く求められる。本研究では、ペプチドのステープル化戦略を活用し、リシン特異的脱メチル化酵素1(LSD1)を標的タンパク質としたペプチド性PROTAC候補化合物を創製した。本戦略は、ペプチド性PROTACの創製を簡略化し、高い汎用性が期待される。
すべて 2024 2023 2022 その他
すべて 雑誌論文 (7件) (うち国際共著 2件、 査読あり 7件、 オープンアクセス 2件) 学会発表 (31件) (うち国際学会 6件、 招待講演 1件) 備考 (1件)
CHEMICAL & PHARMACEUTICAL BULLETIN
巻: 72 号: 2 ページ: 155-160
10.1248/cpb.c23-00671
巻: 72 号: 2 ページ: 173-178
10.1248/cpb.c23-00577
Bioorg Med Chem
巻: 100 ページ: 117632-117632
10.1016/j.bmc.2024.117632
Bioorganic & Medicinal Chemistry
巻: 98 ページ: 117579-117579
10.1016/j.bmc.2023.117579
J Med Chem
巻: 66 号: 22 ページ: 15171-15188
10.1021/acs.jmedchem.3c01095
有機合成化学協会誌
巻: 80 号: 7 ページ: 664-675
10.5059/yukigoseikyokaishi.80.664
ACS Medicinal Chemistry Letters
巻: 13 号: 10 ページ: 1568-1573
10.1021/acsmedchemlett.2c00126
https://www.sanken.osaka-u.ac.jp/labs/cmc/