研究課題/領域番号 |
22K15256
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分47010:薬系化学および創薬科学関連
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研究機関 | 京都府立大学 |
研究代表者 |
今吉 亜由美 京都府立大学, 生命環境科学研究科, 助教 (20786462)
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研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2023年度: 2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
2022年度: 2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
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キーワード | 円偏光発光 / 励起状態 / 遷移双極子モーメント / 有機合成化学 / 蛍光色素 / 円偏光 / 超分子化学 / 精密有機合成 |
研究開始時の研究の概要 |
蛍光色素は実用化を志向した研究が主たる研究動向となっているが、本研究課題では、不斉を有する蛍光色素を用いることで、励起状態の化学の学理の追求、および蛍光色素の新たな可能性の開拓を目的とする。
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研究成果の概要 |
高い円偏光発光 (CPL) 活性を示す化合物の開発、及び、CPL の理論を分子構造に翻訳する学理の追求を目的とし研究を行った。また蛍光色素の超分子化学的な積層化の研究を遂行した。その結果、分子構造から視覚的にCPL活性を予想する手法の提案などの成果を挙げた。すなわち、ある種の分子では遷移の瞬間に流れる電流を分子構造から考察することで、CPL活性の向上に重要とされる磁気遷移双極子モーメントの方向性などを予想できることを示し、励起状態の化学の学理を深めた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
円偏光発光 (CPL) は、化合物の励起状態の情報を如実に反映するという学術的な面や、3D ディスプレイ等への応用可能性といった社会的側面から、近年大きな注目を浴びている。本研究では、CPL活性の向上にとくに重要視されているものの、これまで掴み所のなかった磁気遷移双極子モーメントmについて学理を深めた。従来CPL の原理を実際の分子構造に反映することは困難であったが、本研究により励起状態の学理を深化させ、光物性をデザインする手段のひとつを提示することができた。
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