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抗原エピトープ解析による原発性胆汁性胆管炎の病態メカニズムの解明

研究課題

研究課題/領域番号 22K15262
研究種目

若手研究

配分区分基金
審査区分 小区分47020:薬系分析および物理化学関連
研究機関長崎大学

研究代表者

相原 希美  長崎大学, 医歯薬学総合研究科(薬学系), 助教 (60908557)

研究期間 (年度) 2022-04-01 – 2025-03-31
研究課題ステータス 交付 (2023年度)
配分額 *注記
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2023年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2022年度: 3,250千円 (直接経費: 2,500千円、間接経費: 750千円)
キーワードエピトープ / 架橋質量分析 / 免疫複合体 / 原発性胆汁性胆管炎 / 翻訳後修飾
研究開始時の研究の概要

原発性胆汁性胆管炎 (PBC) は、自己の免疫により胆管が破壊される原因不明の疾患である。自己抗体である抗ミトコンドリア抗体 (AMA) の陽性化を特徴とするが、PBC の発症にどのように関連するかは明らかになっていない。一方、何らかの環境因子が発症に関与するとされており、その因子の特定が重要である。研究代表者は、体内で形成される抗原-抗体複合体 (免疫複合体) を網羅的に解析する独自の方法を用いて、PBC 患者の血清から AMA の対応抗原 (AMA 抗原) を同定した。本研究では、AMA 抗原の抗原化原因を抗原のエピトープから解析し、環境因子の観点から PBC の病態メカニズムを解明する。

研究実績の概要

本研究では、肝臓特異的な自己免疫疾患である原発性胆汁性胆管炎(PBC)の病態メカニズムをPBCの自己抗原(AMA抗原)のエピトープから明らかにする。令和5年度は産休・育休のため研究を中断した(2023年2月3日~2024年3月31日)ため、研究実績はない。これまでに架橋質量分析法を用いたエピトープ特定法を構築することができた。復帰後からPBC患者血清を用いた既知のエピトープが構築した方法で同定できるかという観点から有用性の評価を行う。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

産休・育休による中断のため少し計画よりも遅れがあったが、研究計画に沿ってある程度順調に進んでいる。

今後の研究の推進方策

PBC患者の血清中の免疫複合体から既知のエピトープが同定できるか確認し、構築したエピトープ特定法の有用性を評価する。その後、複数名のPBC患者で同様に行い、得られたエピトープについて患者間の共通性・多様性を調べる。さらに、特定したエピトープにどのような異常が起こっているかを質量分析装置による翻訳後修飾解析により調べる。ここでは、体内で起こりうる修飾(リン酸化、メチル化、アセチル化など)に加え、医薬品や化粧品、食品添加物、タバコ等に含まれる化合物などの環境因子にによる修飾による分子量増加を加味した修飾データベースを作製し、これらの修飾がエピトープ部分に起こっているか調べる。
次に、特定した翻訳後修飾を特異的に認識する抗体を作製し、実際にこれらの修飾が患者体内で起こっているかをELISA法により確認する。さらに、特定した異常な翻訳後修飾を起こしうる環境因子を患者背景から特定し、エピトープの異常な修飾とこれらの環境因子の暴露に相関があるか調べ、病態への関連性について評価する。

報告書

(2件)
  • 2023 実施状況報告書
  • 2022 実施状況報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて 2022

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] 架橋質量分析による免疫複合体抗原のエピトープ特定2022

    • 著者名/発表者名
      相原希美,濵崎まや, 松木優弥, 忽那幸紀, 中嶋幹郎, 大山 要
    • 学会等名
      第47回日本医用マススペクトル学会年会
    • 関連する報告書
      2022 実施状況報告書

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公開日: 2022-04-19   更新日: 2024-12-25  

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