研究課題/領域番号 |
22K15268
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分47020:薬系分析および物理化学関連
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研究機関 | 京都薬科大学 (2023) 神戸薬科大学 (2022) |
研究代表者 |
木口 裕貴 京都薬科大学, 薬学部, 助教 (40845880)
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研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2023年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
2022年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
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キーワード | 抗体工学 / 枠組み配列 / アミノ酸挿入 / 試験管内親和性成熟 / ファージ提示 / 抗体 |
研究開始時の研究の概要 |
免疫測定法は抗原抗体反応を利用した超微量定量法であるが、その感度を担保するうえで測定対象物 (抗原) に対する高親和力抗体が必須である。その作製法として、遺伝子レベルで抗体に変異を導入する「抗体工学」が有用である。その戦略は、可変部のなかでも、相補性決定部 (CDR) を重視するアプローチが主流である。ところが申請者は最近、変異導入の標的として顧みられなかった枠組み領域 (FR) の一部に数残基のアミノ酸を挿入することにより、親和力が大幅に増大することを発見した。そこで本研究では、FRの様々な位置へアミノ酸を挿入して高親和力変異抗体を探索し、先例のない抗体創製戦略の可能性を探究する。
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研究成果の概要 |
免疫測定法の高感度化に必須である高親和力抗体の作製法として、遺伝子レベルで抗体の構造を改変する「抗体工学」が有用である。本法における「枠組み領域 (FR) へのアミノ酸挿入」の抗体創製戦略としての可能性を探るべく、本研究ではコルチゾールに対する一本鎖Fvフラグメント (scFv) の最もN末端に位置するVH-FR1にアミノ酸を挿入したライブラリーを作製し、高親和力クローンの探索を行った。その結果、挿入位置を6番目と7番目の間としたライブラリーからは野生型よりも結合定数が30倍以上向上したクローンが複数得られた。また、得られたクローンは、臨床応用可能な性能を有していた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
抗体工学の潜在力を最大限に発揮するには、親和力が向上した変異体の出現率が高いライブラリーを構築することが重要である。本研究の成果により、これまで変異の導入部位としては全く顧みられなかったVH-FR1 へ少数のアミノ酸を「挿入」する戦略が、従来の「CDR重視かつアミノ酸置換」による変異導入法に代わる新たな試験管内親和性成熟のアプローチとして有用であることが示唆された。この知見は高親和力抗体を迅速に創出する指針として極めて重要であり、抗体機能の理解についても新たな視点を加えられたと考えられる。
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