研究課題/領域番号 |
22K15282
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分47030:薬系衛生および生物化学関連
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研究機関 | 高崎健康福祉大学 |
研究代表者 |
吉田 一貴 高崎健康福祉大学, 薬学部, 講師 (70803154)
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研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2024年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2023年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2022年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | P2受容体 / 炎症性腸疾患 / P2X4受容体 / ATP |
研究開始時の研究の概要 |
炎症性腸疾患(IBD)は慢性的に持続する原因不明の腸炎であり、世界的に患者数が増加している。炎症反応を抑制するため治療として低分子化合物と生物学的製剤を用いた薬物治療と血球成分除去療法や外科的手術などが存在する。しかしながら、既存の治療では効果が不十分な症例が多数存在し、新規治療薬の開発が望まれている。当研究室では細胞外ATPを認識するP2X4受容体が炎症性腸疾患(IBD)の病態を悪化させることを見出している。本研究ではIBDにおけるP2X4受容体の役割を明らかにし、P2X4受容体がIBDの新規治療ターゲットとなりうるか検討する。
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研究実績の概要 |
本研究では炎症性腸疾患(IBD)におけるP2X4受容体の役割を明らかにし、P2X4受容体がIBDの新規治療ターゲットとなりうるか検討する。また、消化管におけるP2X4受容体の機能解析を行い、腸上皮細胞におけるP2X4受容体の役割を明らかにする。 これまでに、デキストラン硫酸(DSS)による体重減少や炎症性サイトカインの産生など大腸炎症状が野生型マウスと比べてP2X4受容体欠損マウスで軽減することを見出しきた。本年度は腸内細菌の影響を考慮し、P2X4受容体ヘテロ欠損マウスから得られた同腹仔マウスを用いて腸炎モデルマウスを作成した。同腹仔マウスを用いた実験では、これまでに確認してきた腸炎の軽減が再現できなかった。さらに、正常マウスにおいて野生型とP2X4受容体欠損マウスで発現量に差が認められていた遺伝子も同腹仔マウスでは差がなくなっていた。このことから、これまでに見えていた現象はP2X4受容体欠損による腸内細菌叢の変化である可能性が示唆された。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
P2X4受容体欠損によって細胞機能が変化することで炎症性腸疾患の症状が変化すると考えていた。しかし、予想と異なり、P2X4受容体欠損による病態変化は腸内細菌叢の影響を強く受けていたことが明らかとなった。これまで細菌叢に着目した解析を行っておらず再実験を行う必要があるため、やや遅れているとした。
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今後の研究の推進方策 |
野生型マウスとP2X4受容体欠損マウスにおける腸内細菌叢の違いをメタゲノム解析を用いて明らかにする。また、抗生剤投与による除菌や糞便投与による細菌叢の再構築がこれまで得られた結果と矛盾しないか検討していく。
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