研究課題/領域番号 |
22K15337
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分47060:医療薬学関連
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研究機関 | 浜松医科大学 |
研究代表者 |
坊岡 英祐 浜松医科大学, 医学部附属病院, 診療助教 (30626718)
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研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2023年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2022年度: 2,990千円 (直接経費: 2,300千円、間接経費: 690千円)
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キーワード | S-1 / 腎機能 / アプリケーション |
研究開始時の研究の概要 |
S-1は消化器がんのキードラッグであるが、経口内服薬であるため用量調整が難しい。我々はこれまでに臨床試験を通してS-1用量算出式(New B-B formula)を構築し、本式の安全性の確認を行なった。また本式を過去の大規模ランダム化比較試験のデータ(SPIRITS試験、G-SOX試験)に当てはめ有効性の確認も行なった。今後は本式の臨床普及を目標としているが、普及には推奨用量が簡便に算出される必要がある。本研究は年齢、性別、身長、体重、血中クレアチニン値を入力することで瞬時に推奨用量が算出されるアプリケーション(iOS/Android)の開発を目標としている。
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研究実績の概要 |
S-1は本邦において胃がんに代表される消化器がんのキードラッグであるが、経口内服薬であるため静注薬剤に比べ用量調整が難しい。我々はこれまでに2つの臨床試験を通して年齢、性別、身長、体重、血中クレアチニン値から計算出来るS-1用量算出式(BBT formula)を構築し、本式の安全性の確認を行なった。また本式を過去の大規模ランダム化比較試験のデータ(SPIRITS試験、G-SOX試験)に当てはめ有効性の確認も行なった(Gastric cancer. 2022;25(4):770-82)。今後は本式の臨床普及を目標としているが、普及には推奨用量が簡便に算出される必要がある。本研究は年齢、性別、身長、体重、血中クレアチニン値を入力することで瞬時に推奨用量が算出されるアプリケーション(iOS/Android)の開発を目標としている。進行胃癌に対する術後補助療法でS-1を有害事象等で途中中止した場合、再発が有意に増加することが過去のランダム化比較試験で報告されており、いかに患者一人一人に合った用量調整を行い腎機能障害等の有害事象を抑えられるかが予後改善に極めて重要であり、precision medicineと考えられる。 本研究では、 (令和4年度)まずは推奨用量が計算可能なアプリケーションを開発し、スマートフォンに導入することを目標とする。これで外来診察中でも容易に使用可能となる。 (令和5年度)次にアプリケーションを用いたデータ収集を目標とする。データを収集することで実臨床での前向きのvalidationを行うことが出来る。 と2年間でアプリケーションの開発からデータ収集までを目標としている。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
令和4年度にS-1用量算出式のウェブサイトを開発し(https://skxvayxu50rjpoyayjg4og.on.drv.tw/calculationPage/)、浜松医科大学外科学第二講座(https://www.hama-surg2.jp)および浜松医科大学附属病院(https://www.hama-med.ac.jp/hos/departments/esophago-gastric-surg/treatment.html)のホームページに公開した。 また入力情報はデータ保存している。
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今後の研究の推進方策 |
令和5年度はアプリケーションを用いたデータ収集を目標とする。データを収集することで実臨床での前向きのvalidationを行うことが出来る。令和5年度中に収集したデータを解析し、実臨床での投与状況を調査する。
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