研究課題
若手研究
ヒト苦味受容体(hTAS2R)は病原体である細菌やウイルスが分泌する化学物質を受容し、抗菌ペプチドの産生または病原体の生体外への排出を促すといった生体感染防御機構に関与しているとの報告がある。本研究ではヒト苦味受容体をミセルによって安定化させたものをバイオセンサプローブとして病原体が分泌する化学物質との結合・解離に関する分子間相互作用を表面プラズモン共鳴法により解析し、得られたパラメーターをデータベース化することによって病原体の特定のためのデータ構築を行う。本研究により、迅速かつ簡便な感染症の病原体検査が可能となり、感染症治療指針の速やかな設定によって早期治療・感染症蔓延防止に繋がる。