研究課題/領域番号 |
22K15413
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分49020:人体病理学関連
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研究機関 | 埼玉医科大学 |
研究代表者 |
山本 渉 埼玉医科大学, 医学部, 助教 (20748016)
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研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2024年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2023年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2022年度: 2,470千円 (直接経費: 1,900千円、間接経費: 570千円)
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キーワード | びまん性大細胞型 B リンパ腫 / 中枢神経系浸潤 / びまん性大細胞型Bリンパ腫 |
研究開始時の研究の概要 |
びまん性大細胞型Bリンパ腫は標準療法が確立され予後が改善しつつある疾患であるが中枢神経系に浸潤がみられる例が一定数存在し,きわめて予後不良である.予後改善のためには中枢神経系浸潤をいかに予測し,予防し,治療するかが重要であるが,浸潤経路など基礎的な病態が未解明であり中枢神経浸潤をきたしうる症例の選別や治療をいかに行うのが課題である.本研究では中枢神経浸潤に関連する特異的分子発現や特異的遺伝子異常を骨髄浸潤症例とあわせて検討することで,びまん性大細胞型B細胞リンパ腫の中枢神経浸潤の機序や危険因子を明らかとし,病態の解明や予後改善を目指すことを目的とする.
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研究実績の概要 |
当施設で診断した新規びまん性大細胞型 B リンパ腫(DLBCL)症例より,中枢神経系(CNS)浸潤を来たしていたものを病理診断システムより抽出し,電子カル テシステムを利用し臨床学的な事項に関して調査を行った.該当例は 30 例認め,年齢中央値は 65.5 歳で,原発部位は精巣が 2 例,副鼻腔が 2 例,乳房が 1 例,子宮が 1 例含まれていた.骨髄浸潤は 5 例でみられた.診断時の stage III/IV の進行期の症例が 27 例で,international prognostic index が high intermediate/high の例が 23 例であった.観察期間中央値は 1506 日で,死亡は 15 例でみられ,死因は全例悪性リンパ腫であった.ケモカインレセプターの 免疫染色を数例で施行したが,染色不良があり現時点で有意な結果が得られなかった.現在,ホルマリン固定パラフィン包埋組織標本からの DNA 抽出を行い,panel sequence による遺伝子変異の解析を行っている.
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
免疫染色において染色不良があり染色条件の再検討や検体の質の確認が必要な状況であり,遺伝子変異の検索においても微小な検体であり DNA 抽出や解析に時間を要しているため.
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今後の研究の推進方策 |
蛋白発現の確認のための免疫組織学的評価の継続を行いながら,RNA の発現や遺伝子変異を含めた評価の追加を行っていく.
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