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KMT2Cに対するChIP解析を用いた胎児型肺腺癌の新たな治療標的候補の探索

研究課題

研究課題/領域番号 22K15419
研究種目

若手研究

配分区分基金
審査区分 小区分49020:人体病理学関連
研究機関東京大学

研究代表者

鈴木 理樹  東京大学, 医学部附属病院, 助教 (00770108)

研究期間 (年度) 2022-04-01 – 2025-03-31
研究課題ステータス 交付 (2023年度)
配分額 *注記
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2024年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2023年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2022年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
キーワード高悪性度胎児型肺腺癌 / KMT2C / 腺癌 / クロマチン免疫沈降法 / 肺腺癌 / DNA損傷応答
研究開始時の研究の概要

肺腺癌は最も頻度の高い肺悪性腫瘍だが,その稀な組織亜型として高悪性度胎児型肺腺癌(H-FLAC)がある.H-FLACでは分子標的薬の適応となるようなドライバー変異の頻度が低いことがわかっているが,その一方で,H-FLACは高い頻度でKMT2Cの変異を有しており,KMT2Cの機能異常がH-FLACの病態に関与している可能性が示唆されている.本研究はヒストンメチル化酵素の一種であるKMT2Cに着目し,クロマチン免疫沈降法を用いたエピゲノム解析を行うことにより,H-FLACの分子生物学的特徴を明らかにすることを目的とする.

研究実績の概要

肺腺癌は最も頻度の高い肺悪性腫瘍であるが,その稀な組織亜型として高悪性度胎児型肺腺癌(H-FLAC)がある.申請者らの研究成果により,H-FLACは通常型肺腺癌とは異なった病理学的特徴を有する予後不良な腫瘍であることや,分子標的薬の適応となるようなドライバー変異の頻度が低く,PD-L1発現も低い傾向にあることがわかっている.その一方で,H-FLACは高い頻度でKMT2Cの変異を有しており,KMT2Cの機能異常がH-FLACの病態に関与している可能性が示唆されている.本研究はヒストンメチル化酵素の一種であるKMT2Cに着目し,クロマチン免疫沈降法(ChIP)を用いたエピゲノム解析を行うことにより,H-FLACの分子生物学的特徴を明らかにすることを目的とする.特に,KMT2Cの機能異常がDNA損傷応答やPARP1阻害剤感受性に関与しているとの報告があり,肺癌におけるPARP1阻害剤の有用性についての基盤的研究となることが期待される.
2022年度では,H-FLAC成分を含む肺腺癌17例と,比較対象群として通常型肺腺癌17例の選定し,これらの症例のFFPE検体を用いてKMT2Cの免疫組織化学的検討を行った.
2023年度では,H-FLAC成分を含む肺腺癌17例と通常型肺腺癌17例のRNA-seqを行った.両群の間において転写レベルでのKMT2C発現に有意差はみられなかった.しかしBRCA1/2やATRの発現には有意差が認められ,これらの発現にはKMT2Cの免疫染色の結果と相関する傾向がみられた.ChIP解析に関しては条件検討中であり,ChIP解析の結果と合わせて検討を進めていく予定である.

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

4: 遅れている

理由

ChIPの条件検討に時間を要しているため.

今後の研究の推進方策

ChIPの条件検討が済み次第,ChIP解析を行い,免疫染色やRNA-seqのデータと合わせて検討を進めていく予定である.

報告書

(2件)
  • 2023 実施状況報告書
  • 2022 実施状況報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて 2023

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] 高悪性度胎児型肺腺癌の臨床病理学的および分子病理学的解析2023

    • 著者名/発表者名
      鈴木 理樹
    • 学会等名
      第112回日本病理学会総会
    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書

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公開日: 2022-04-19   更新日: 2024-12-25  

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