研究課題/領域番号 |
22K15472
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分49060:ウイルス学関連
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研究機関 | 岡山大学 |
研究代表者 |
上田 優輝 岡山大学, 医歯薬学域, 助教 (90756074)
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研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2023年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2022年度: 2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
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キーワード | C型肝炎ウイルス / ゲノム / 長期複製 / HCV / 数理モデル / RNAウイルス / 変異動態 |
研究開始時の研究の概要 |
C型肝炎ウイルス(HCV)はウイルスゲノムに遺伝子変異が蓄積することが薬剤耐性変異や治癒後の肝発癌の原因と考えられる。しかしながら、遺伝子変異蓄積の多様性にアプローチした研究はあまりなされていない。研究者らは、 HCVの細胞内複製モデルを9年に渡り継代培養し、HCVゲノムは多様性を保ったまま時間依存的に且つ直線的に変異が蓄積増大していくことを最近明らかにした。本研究では、貴重な同モデルを用いて継代0-12年目の各HCVゲノムの変異蓄積を解析することで長期的な変異動態の詳細を明らかにする。さらにそのデータを数理モデル化し、新型コロナウイルスな どを含めたRNAウイルス進化モデルへの応用を目指す。
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研究実績の概要 |
C型肝炎ウイルス(HCV)は、肝臓内での長期的なウイルスの感染・増殖によってウイルスゲノムに遺伝子変異が蓄積することが薬剤耐性変異や治癒後の肝発癌の原因と考えられる。しかしながら、HCV持続感染系の長期的な維持は難しく、構造領域の欠損などが頻繁に起こってしまうため遺伝子変異蓄積の多様性にアプローチした研究はあまりなされていない。本研究では、HCVの細胞内複製モデルを10年以上に渡り継代培養し、HCVゲノムを第3世代ロングリードシークエンサで長期的な変異動態の詳細を明らかにするだけでなく、そのデータを数理モデル化し、新型コロナウイルスなどを含めたRNAウイルス進化モデルへの応用を目指している。本年度の研究では、我々が樹立し、12年間継代培養を続けていた2系統のHCV細胞内複製モデル(sO細胞と50-1細胞)についての継代培養を継続し、培養期間が13年に到達した。13年継代細胞においても細胞内HCVのmRNA複製レベルは樹立時と比較して高いレベルを維持しており、細胞増殖能については12年目の細胞より亢進していることがわかった。サンガー法による簡易的なシークエンス解析からは、HCVゲノム領域に欠損は認められず、ウェスタンブロット解析においてもウイルスタンパク質の発現が全て認められた。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
初年度の目的として一番重要な13年間の継代培養が達成でき、予備的な評価からも第3世代ロングリードシークエンサによるHCVゲノム解析に使用可能であることが明らかになったため(2)おおむね順調に進展している。を選択した。
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今後の研究の推進方策 |
今年度作成した13年間継代培養した2系統のHCV細胞内複製モデル(sO及び50-1細胞)とそれまでに定期的に保存してきた各年数の細胞について第3世代ロングリードシークエンサによるHCVゲノム解析を行い、それぞれの配列を比較することによってHCVゲノムの長期的な遺伝子変動を明らかにする。このデータを数理モデル化し、新型コロナウイルスなどを含めたRNAウイルス進化モデルへの応用も目指す。
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