研究課題/領域番号 |
22K15509
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分50010:腫瘍生物学関連
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研究機関 | 滋賀医科大学 |
研究代表者 |
岩佐 磨佐紀 滋賀医科大学, 医学部, 講師(学内) (60794310)
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研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2024年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2023年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
2022年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 間葉系幹細胞 / 急性リンパ性白血病 / SPARC / 急性骨髄性白血病 / Bリンパ芽球性白血病 |
研究開始時の研究の概要 |
成人のBリンパ芽球性白血病は化学療法後、再発率が高く予後不良の疾患である。化学療法後残存する白血病細胞は骨髄微小環境で維持されるが、その機構は明らかにされていない。前研究において、白血病細胞株が健常人由来の骨髄間葉系幹細胞と接着することで抗がん剤抵抗性が増強し、プロテアソーム阻害剤のボルテゾミブによる間葉系幹細胞のSPARC発現増加が接着の解除と化学療法感受性の増強に寄与する可能性を示した。本研究では患者の白血病細胞と骨髄間葉系幹細胞を用い、骨髄間葉系幹細胞のSPARC発現量と抗がん剤抵抗性の関係と実際の治療経過の関連を確認し、ボルテゾミブにより抗がん剤感受性を増強させられることを示す。
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研究実績の概要 |
急性リンパ性白血病で研究を進める予定であったが、急性リンパ性白血病症例が少数例のみで、その中で研究に同意いただけなかった症例か、十分骨髄が採取できず検体不十分の症例のみであり、期間内での急性リンパ性白血病での研究遂行は困難と判断した。そこで、検体が集まっている急性骨髄性白血病症例で検討する方針とした。急性骨髄性白血病症例のMSCに発現するSPARCについて、リアルタイムPCR法で検討を進めている。正常ドナーとの少数例比較では、発現の差は認めていない。サンプル数はもう少し増やすことができ、また個々の症例の治療反応など踏まえ、解析を進める予定である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
上述の通り、急性リンパ性白血病サンプルが集まらず、急性骨髄性白血病での解析を行うこととした。昨年度は現状を予測し、急性骨髄性白血病サンプルからMSCを分離し、実験可能な状態まで培養を進め保存している。
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今後の研究の推進方策 |
保存してあるMSCからRNAを採取し、リアルタイムPCR法を実施する。発現に差がみられる場合など、ウェスタンブロッティングにより蛋白レベルでの解析も行う。明らかな傾向が得られない場合などは、臨床経過と併せて解析を行い、早期再発やMRDの陰転化が得られないなどの経過とSPARCの発現とに相関があるか否かを解析する。
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