研究課題/領域番号 |
22K15565
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分50020:腫瘍診断および治療学関連
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研究機関 | 昭和大学 |
研究代表者 |
酒井 瞳 昭和大学, 大学共同利用機関等の部局等, 講師 (20714736)
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研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2024年度: 260千円 (直接経費: 200千円、間接経費: 60千円)
2023年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2022年度: 2,730千円 (直接経費: 2,100千円、間接経費: 630千円)
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キーワード | 乳癌 / 脳転移 / 髄膜播種 / circulating tumor DNA / リキッドバイオプシー / 癌性髄膜炎 |
研究開始時の研究の概要 |
HER2陰性乳癌の脳転移・癌性髄膜炎に対して高い有効性を示した薬剤はない。これまで、乳癌の脳転移巣でのHER2蛋白発現レベルの上昇やHER2 gene amplificationの頻度の増加が示されている。これは、原発巣がHER2陰性の乳癌の脳転移症例に対して、抗HER2療法が適応となる可能性を示唆する。しかし、脳転移は生検が困難でありバイオロジーの評価法が課題である。 本研究は、髄液ctDNA解析により、原発巣がHER2陰性の乳癌の脳転移症例における髄液ctDNAのHER2 amplification陽性例の頻度を算出する。髄液ctDNA解析を脳転移の薬物療法選択につなげることを目的とする。
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研究実績の概要 |
背景:乳癌脳転移・髄膜播種症例に有効な薬物療法は限定的であり、予後不良である。乳癌原発巣と脳転移巣のbiologyの違いを示唆する研究結果も過去に得られているが、手術をして転移巣にアプローチしなければ、そのbiologyを評価することはこれまでできなかった。脳転移巣のbiologyを測定することができれば、適切な薬物療法の選択につながる可能性がある。近年、髄液ctDNAが血漿のctDNAよりも脳転移巣のbiologyをよりよく表すことを示唆するデータがある。そのひとつとして、髄液ctDNAによりHER2 statusを評価することができれば、HER2 チロシンキナーゼ阻害薬や抗HER2抗原薬物複合体の治療適応を判断する材料になり、有効性が期待される。目的:HER2陰性転移性乳癌、脳転移・髄膜播種症例の髄液を収集し、ctDNAを抽出してHER2コピー数を解析し、原発数とのbiologyの違いを評価する。方法:HER2陰性転移性乳癌、脳転移・髄膜播種症例の髄液を収集し、ctDNAを抽出してHER2コピー数を解析する。脳転移手術例については、転移巣のHER2蛋白発現、HER2 FISH、HER2 mutation等についても解析する。進捗:測定アッセイについて、NGSではなくラマン分光法を用いたctDNAの検出に変更を検討し、プロトコールを再作成している。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
測定アッセイを再検討し、研究プロトコールを作成しなおしているため。
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今後の研究の推進方策 |
測定アッセイについて、ラマン分光法を用いたctDNAの検出に変更を検討し、プロトコールを再作成する
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