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複合免疫治療の効果および免疫関連有害事象に関わる末梢血バイオマーカーの開発

研究課題

研究課題/領域番号 22K15577
研究種目

若手研究

配分区分基金
審査区分 小区分50020:腫瘍診断および治療学関連
研究機関金沢大学

研究代表者

丹保 裕一  金沢大学, 附属病院, 助教 (00793845)

研究期間 (年度) 2022-04-01 – 2025-03-31
研究課題ステータス 交付 (2023年度)
配分額 *注記
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2024年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2023年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2022年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
キーワード肺癌 / 免疫チェックポイント阻害薬 / 免疫関連有害事象 / 末梢血バイオマーカー
研究開始時の研究の概要

肺癌の領域において、現在はプラチナ併用療法+免疫チェックポイント阻害薬の治療が標準治療となっている。ICI が投与された約30%の症例で免疫関連有害事象が生じる。
本研究では、化学療法+免疫チェックポイント阻害薬が投与された肺癌症例を対象に、末梢血リンパ球のプロファイル、サイトカインを解析し、重症免疫関連有害事象を予測、モニタリングするためのバイオマーカー、および抗腫瘍効果を予測するバイオマーカーを明らかにする。将来的に、本研究で解明されたバイオマーカーを基に免疫関連有害事象や免疫チェックポイント阻害薬の作用機序に迫る。

研究実績の概要

進行期非小細胞肺癌または進展型小細胞肺癌を対象とした臨床試験において、約40%の症例において免疫関連有害事象(immune related adverse event; irAE)が生じると報告されている。また、約15~20%の症例において、重症irAEを発症する。
irAEの発症と、ICI治療開始後の生存期間延長が関連していると複数報告されている一方、我々は、治療中止に至るような重症irAEやICIによる薬剤性肺障害が、ICI治療開始後の生存期間不良と関連していると報告した(Tambo et al. Clinical Lung Cancer 2019)。
現時点において、①重症irAEと軽症irAEで予後が異なる機序は明らかになっていない。②ICIの抗腫瘍効果の機序は明らかになっていない。③臨床において、重症irAEや抗腫瘍効果を予測するためのバイオマーカーが開発されていないことが課題となっている。そこで、本研究において、ICI投与症例における免疫状態の変化をモニタリングすることで、重症irAEの発症予測や、irAEの重症度をモニタリングするバイオマーカーの開発を目指している。また、これらのバイオマーカーを明らかにすることで、irAEの発症機序、ICIの抗腫瘍効果の機序を解明にもつながると考えている。
2023年度中に、臨床試験として、免疫チェックポイント阻害薬が投与される進行期非小細胞肺癌症例を対象に、血液検体の採取を開始した。現在症例および血液検体の収集を進めている。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

臨床試験として、免疫チェックポイント阻害薬が投与される進行期非小細胞肺癌症例を対象に、血液検体の採取を開始した。現在症例および血液検体の収集を進めている。

今後の研究の推進方策

(a) irAEの発症を予測、モニタリングするバイオマーカーの探索:症例を重症irAE発症群、軽症irAE発現群、irAE非発症群に分けて、治療前、治療中の各解析項目に差が認められるかを解析する。これにより、irAEの発症予測やモニタリングに有用なバイオマーカーの種類とそのカットオフ値を探索する。
(b) ICIの抗腫瘍効果を予測するバイオマーカーの探索:奏効例と非奏効例との間で、治療前、治療中の各解析項目に差が認められるかを解析する。これにより、抗腫瘍効果の予測に有用なバイオマーカーの種類とそのカットオフ値を探索する。
(c) irAE発症例におけるさらなる解析:肺、皮膚、腸管などのirAEを発症した臓器から検体が得られた場合に、免疫染色を用いて、本研究で得られたバイオマーカーが、irAEを発症した臓器局所において作用しているかを確認する。

報告書

(2件)
  • 2023 実施状況報告書
  • 2022 実施状況報告書

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公開日: 2022-04-19   更新日: 2024-12-25  

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