研究課題/領域番号 |
22K15676
|
研究種目 |
若手研究
|
配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分52010:内科学一般関連
|
研究機関 | 昭和大学 |
研究代表者 |
宮田 祐人 昭和大学, 医学部, 助教 (30835418)
|
研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2026-03-31
|
研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
|
配分額 *注記 |
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2025年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2024年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2023年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2022年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
|
キーワード | 喘息 / 呼吸抵抗 / 広域周波オシレーション法 / 喘息増悪 |
研究開始時の研究の概要 |
近年、広域周波オシレーション法による呼吸抵抗の測定が注目されている。その利点として安静呼吸が行うだけで末梢気道の抵抗が測定できることがあり、前述した呼吸機能検査の問題点を解決できる可能性がある。しかし、呼吸抵抗が亢進していると考えられる患者群において、喘息のその後の増悪につながる具体的な評価項目やそのカットオフ値、適正な薬物的介入など十分に検討されていない問題がある。そこで本研究では①喘息増悪や予後に関連する呼吸抵抗項目の同定とそのカットオフ値の設定②呼吸抵抗亢進群と非亢進群との患者背景やフェノタイプの違い③カットオフ値に基づいた適切な薬物的介入の解明を目指していく。
|
研究実績の概要 |
喘息は「気道の慢性炎症を本態とし、変動性をもった気道狭窄(喘鳴、呼吸困難)や咳などの臨床症状で特徴づけられる疾患」と定義されている。気道の慢性炎症が気道過敏性の亢進や気道構造の変化(リモデリング)、気道狭窄などをきたし症状を引き起こす。 喘息の病態評価には古くから呼吸機能検査が用いられるが、近年、広域周波オシレーション法による呼吸抵抗の測定が注目されている。 広域周波オシレーション法による呼吸抵抗の評価は、安静呼吸を行うだけで末梢気道抵抗の評価が可能なため、強制呼出が困難な患者の評価に有効性が高く、また、頻繁な呼吸機能検査の実施が難しいコロナ禍において有用な検査となる可能性がある。しかし、広域周波オシレーション法によって呼吸抵抗が亢進している患者における適正な薬物の介入に関してははっきりしない。 本研究では未だ解明されていない喘息患者における広域周波オシレーション法での呼吸抵抗に基づいた新規治療法を探索することを目的とする。 治療法の探求を行う前段階として、増悪による影響を反映する呼吸抵抗の各種パラメータの比較、増悪に影響する項目、カットオフ値の特定を行う。まず喘息患者から書面にて同意が得られた患者を対象に一年間の前向き横断研究を行い、増悪(3日以上の経口ステロイド内服、ステロイドの定期内服の増量、救急受診でのステロイド投与、喘息増悪での入院を増悪と定義する。)のエピソードの有無などの調査し、増悪群、非増悪群の2群間で各種呼吸抵抗を含めた各種パラメータの比較を行う。
|
現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
COVID-19に対する感染予防策の影響から喘息増悪の数が少なく、十分なサンプルサイズの収集が遅延している。 今後COVID-19の影響が少なくなることでさらなる患者参入が期待できる。
|
今後の研究の推進方策 |
今後患者の研究参入を進めていき、喘息増悪に対する広域周波オシレーション法での呼吸抵抗の有用性を探索する予定である。
|