研究課題/領域番号 |
22K15700
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分52010:内科学一般関連
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研究機関 | 岐阜大学 |
研究代表者 |
半澤 健 岐阜大学, 糖鎖生命コア研究所, 研究員 (00808347)
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研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2023年度: 2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
2022年度: 2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
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キーワード | 糖鎖 / 遊離糖鎖 / がん / 尿 / 高速液体クロマトグラフィー / 質量分析 / 腫瘍マーカー / LC/MS / HPLC |
研究開始時の研究の概要 |
糖鎖関連腫瘍マーカーは臨床検査で広く用いられているが、それらは糖タンパク質・糖脂質として存在する。申請者らは遊離糖鎖に着目した腫瘍マーカー開発を試みており、これまでに主要な尿中遊離糖鎖解析により、がん患者において増加傾向を示す糖鎖を報告している。本研究では、尿中遊離糖鎖に関して、その伸長・分枝・修飾に着目し、微量であるがより複雑な分子の探索を行い、より特異性の高い腫瘍マーカー候補の発見を目指す。見つかったマーカー候補糖鎖は、臨床応用に向けて液体クロマトグラフィー-質量分析(LC/MS/MS)により、複数種類を迅速に定量できるように条件を検討し、多検体分析によるバリデーションを目指し進めていく。
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研究成果の概要 |
がん患者の尿中に排出される遊離糖鎖のうち、これまでに行われていない分子サイズの大きい糖鎖画分に焦点を当てて解析を行った。糖鎖構造はクロマトグラフィー分画と酵素・化学処理に基づいて解析した。糖鎖量比を一括して高感度かつ安定して測定するための、逆相高速液体クロマトグラフィー/質量分析 (RP-LC/MS/MS)の選択反応モニタリング (SRM)による条件の構築も行い、これにより検体間の糖鎖量の比較を行った。結果として、一部のがん患者において多分枝型の遊離N-結合型糖鎖が増加傾向を示すことが明らかになった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
糖タンパク質の糖鎖は腫瘍マーカーとして利用され、研究も盛んに行われているが、遊離糖鎖に着目した研究はあまり行われていない。本研究では、遊離糖鎖と疾患との関連、およびその測定技術に関する新たな知見を提供する。
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