研究課題/領域番号 |
22K15704
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分52020:神経内科学関連
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研究機関 | 山梨大学 |
研究代表者 |
齋藤 光象 山梨大学, 大学院総合研究部, 特任助教 (60516079)
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研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2024年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2023年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2022年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | アレキサンダー病 / 一次性アストロサイト病 / アストロサイト / ミクログリア / 難治性疾患 |
研究開始時の研究の概要 |
アレキサンダー病(AxD)は稀少な難治性疾患であり、一次性アストロサイト病である。アストロサイト異常からどのようなメカニズムで発症・進行するのかは全く未解明である。AxDモデルマウス脳内でアストロサイト以外のグリア細胞「ミクログリア」が活性化し、これが本疾患に大きく影響していることを見出した。本研究では、ミクログリア-アストロサイト同時ライブ機能イメージング技術およびシングルセル遺伝子発現網羅的解析を用いてAxDの分子病態におけるミクログリアの機能的役割、さらにはミクログリア-アストロサイト連関が果たす役割を解明することを目的とする。
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研究実績の概要 |
アレキサンダー病(AxD)は、GFAP遺伝子変異を病因とする難治性疾患である。先行研究ではアストロサイトCa2+シグナル異常によってAxD病態が促進されることを見出した。また、AxDマウスのミクログリアについて調べると、ミクログリアの活性化現象と病態保護効果が確認された。この現象に関する分子病態メカニズム解明のため(1)2光子励起レーザー顕微鏡を用いたAxD病態のミクログリア機能解析、(2)シングルセル遺伝子解析(scRNAseq)を実行した結果より、特定の受容体刺激経路を介してAxDミクログリアが病態保護作用を有することが判明した。アストロサイト・ミクログリアの相互作用が関連するAxD病態機構の一端を解明し、重要成果が得られた(論文投稿中)。scRNAseq データに基づいてアストロサイトおよびミクログリアのサブクラスターの遺伝子発現を特徴化することができた。さらに病態関連ミクログリアサブクラスターのマーカー分子の発現状況を調べることにより、特定のアストロサイトサブクラスターとの相互作用を有するか否かを検証を進めている。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
有効な実験データが得られたため。
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今後の研究の推進方策 |
ミクログリアのサブクラスターマーカー遺伝子発現の空間的局在を明らかにして、アストロサイトの相互作用の状況について検証を行う。
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