研究課題/領域番号 |
22K15720
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分52020:神経内科学関連
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研究機関 | 近畿大学 |
研究代表者 |
田港 朝也 近畿大学, 医学部, 助教 (70894690)
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研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2023年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2022年度: 3,510千円 (直接経費: 2,700千円、間接経費: 810千円)
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キーワード | 脊髄小脳失調症36型 / 脊髄小脳変性症 / ノンコーディングリピート病 / 筋萎縮性側索硬化症 / 前頭側頭型認知症 / 神経変性疾患 |
研究開始時の研究の概要 |
① ショウジョウバエを用いた遺伝学的スクリーニング ②ショウジョウバエを用いた生化学的スクリーニング ③ 病態関連因子が関わるSCA36病態メカニズムの解明 ④ C9-ALS/FTD病態メカニズムとの共通点、相違点の解明
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研究実績の概要 |
脊髄小脳失調症 (SCA) 36型はNOP56遺伝子イントロン領域のGGCCTGリピートの異常伸長を原因とする神経変性疾患で、GGGGCCリピート異常伸長を原因とするC9ORF72関連筋萎縮性側索硬化症/前頭側頭型認知症 (C9-ALS/FTD) と同様、ノンコーディングリピート病の一種である。その他のノンコーディングリピート病と同様に、異常伸長GGCCTGリピートRNAはRNA fociと呼ばれる凝集体を形成し、また非古典的なリピート関連AUG非依存性翻訳(RAN翻訳)を介したポリペプチドを産生することが明らかになりつつある。しかし未だSCA36を模した動物モデルには乏しくその病態はほとんど未解明である。またSCA36は運動失調症に加えALSのような運動ニューロン障害を呈する特徴的な臨床像を持つが、欧米において最多の家族性ALS/前頭側頭型認知症であるC9-ALS/FTDとは一塩基のみ異なるGGCCTGリピート配列の異常伸長を原因とする。SCA36とC9-ALS/FTDの臨床所見上、遺伝子変異上の類似性から、SCA36の病態メカニズムを解明することは、SCAの治療に繋がるだけでなくALSの病態メカニズム解明や治療法開発へと繋がる可能性がある。 本研究ではSCA36ショウジョウバエモデルを新規に樹立し、同モデルを用いたin vivoスクリーニングを行うことで病態関連分子を同定する。また同定した分子がSCA36病態に与える影響を解析し、C9-ALS/FTDショウジョウバエモデルに与える影響と比較することでSCA36およびC9-ALS/FTD病態の共通点や相違点を明らかにする。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
我々はSCA36病態を解明するため、遺伝学的解析に適したショウジョウバエモデルを樹立した。SCA36ショウジョウバエモデルは明瞭な複眼変性を呈し、SCA36患者と同様にRNA fociを形成しておりさらにRAN翻訳産物であるポリペプチドを検出することができた。
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今後の研究の推進方策 |
今後は同モデルを用いたin vivoスクリーニングを行い、病態関連分子の同定を試みる予定である。
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