研究課題/領域番号 |
22K15738
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分52020:神経内科学関連
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研究機関 | 帝京大学 |
研究代表者 |
神林 隆道 帝京大学, 医学部, 助教 (00774423)
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研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
3,120千円 (直接経費: 2,400千円、間接経費: 720千円)
2024年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2023年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2022年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
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キーワード | 針筋電図 / 運動単位電位 / 動員パターン / レベル診断 / 定量プログラム / 表面筋電図 / Clustering Index / 定量解析 / 神経筋疾患 |
研究開始時の研究の概要 |
針筋電図検査は神経筋疾患の診断に広く用いられているが、痛みが強いことが大きな問題点である。この針筋電図検査の役割のいくらかでも侵襲のない表面筋電図検査で代替できればその価値は大きい。本研究では、まず針筋電図検査における運動単位電位(MUP)や動員パターンの至適の定量解析パラメータを開発し、表面筋電図検査の定量解析法であるClustering Index法と針筋電図検査におけるMUPの各パラメータの神経原性および筋原性疾患に対する診断感度を比較し、表面筋電図検査の神経筋疾患の診断に対する有用性を明らかにすることを目的とする。
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研究実績の概要 |
針筋電図検査は神経筋疾患の診断に広く用いられているが、痛みが強いことが大きな問題点であり、針筋電図検査の役割のいくらかでも侵襲のない表面筋電図検査で代替できればその価値は大きい。我々はこれまでに、表面筋電図検査によって神経原性および筋原性を診断する新しい定量解析法であるClustering Index法を開発し、その有用性を示してきた。本研究では、まず針筋電図検査における運動単位電位(motor unit potential:MUP)や動員パターンの至適の定量解析パラメータを開発し、表面筋電図検査によるClustering Index法と針筋電図検査におけるMUPの各パラメータの神経原性および筋原性疾患に対する診断感度を比較し、表面筋電図検査の神経筋疾患の診断に対する有用性を明らかにすることを目的とする。2023年度は2022年に引き続き神経原性疾患および筋原性疾患それぞれの対象患者の選別および抽出を行い、対象患者に対して針筋電図検査におけるMUPの振幅や面積を含むいくつかのパラメータについて定量解析を行った。また、これらの対象患者に対し表面筋電図検査によるClustering Index法についても解析を行い、解析作業自体は完了した。針筋電図におけるMUPの定量解析パラメータと表面筋電図検査によるClustering Index法との神経原性および筋原性疾患に対する診断感度の比較検討についての論文を作成し、英文雑誌への投稿を行い現在査読待ちである。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
針筋電図におけるMUPの定量解析パラメータと表面筋電図検査によるClustering Index法との神経原性および筋原性疾患に対する診断感度の比較については概ね予定通り進展している。針筋電図におけるMUP動員パターンの新規定量解析プログラムの作成にあたっては、当初より想定されていたように、プログラム作成段階が本研究において最も難しい段階であり、今後もプログラムのさらなる検討、改良を要すると考えられる。必要に応じて統計学的処理、筋電計製造企業の協力を得る可能性もある。
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今後の研究の推進方策 |
針筋電図におけるMUPの定量解析パラメータと表面筋電図検査によるClustering Index法との神経原性および筋原性疾患に対する診断感度の比較については概ね予定通り進展しており、論文の受理を目指す。今後も引き続き針筋電図検査におけるMUP動員パターンの新規定量解析プログラムの作成を進める。この新規定量解析プログラムを用いて筋電図データベースに記録されている筋電図波形を解析し、MUP動員パターンの定量解析パラメータを求める。さらに、従来用いられてきたMUPの動員パターン定量法と新しい定量解析法との比較を行う。
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