研究課題/領域番号 |
22K15757
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分52030:精神神経科学関連
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研究機関 | 慶應義塾大学 |
研究代表者 |
垂水 良介 慶應義塾大学, 医学部(信濃町), 特任助教 (40649878)
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研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2024年度: 2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
2023年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2022年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
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キーワード | 治療抵抗性統合失調症 / ニューロメラニン濃度 / MRI / ニューロメラニン / 治療抵抗性統合失調 / ドーパミン / NM-MRI / 治療反応性 |
研究開始時の研究の概要 |
磁気共鳴画像(MRI)を用いて、黒質のDA機能を定量するニューロメラニン(NM)を非侵襲的に測定することが可能になった。そこで、申請者は、年齢・性別・抗精神病薬をマッチしたTRS患者、寛解患者、健常者(HC)各25名ずつにおいて、①neuromelanin-magnetic resonance imaging(NM-MRI)により測定した黒質NM濃度の比較、②SZ群における臨床症状及び認知機能障害と黒質NMとの関係を検討した横断研究を行い、SZの治療反応性や生物学的な機序を解明する。
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研究実績の概要 |
慶應義塾大学病院だけでなく関連病院の協力を得て、順調に被験者のリクルートを進めている。治療抵抗例と寛解者の患者群は、20ペアとなっている。現時点で本研究に関する有害事象、実施計画書からの逸脱は認められていない。また脱落例も認められておらず、本研究における研究全体の基本的な手順は遵守されていると判断する。統合失調症における治療反応性と脳内ニューロメラニン濃度の関係研究の実験系を確立し、その後、ニューロメラニン濃度の解析パイプラインを確立し、ニューロメラニン濃度を定量化することが可能となった。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
順調に被験者のリクルートを進めており、患者群は20ペアとなった。有害事象、実施計画書からの逸脱は認められていない。統合失調症における治療反応性と脳内ニューロメラニン濃度の関係研究の実験系を確立し、その後、ニューロメラニン濃度の解析パイプラインを確立し、ニューロメラニン濃度を定量化することが可能となった。
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今後の研究の推進方策 |
これまで通り、被験者の組み入れを進め、臨床評価、MRI撮像を行っていく。患者群だけでなく、健常群の計測と解析を進める。それぞれのニューロメラニン濃度の群間比較を行う予定である。統計解析を行い、これに基づく国内・国際学会での発表する。具体的には、①一般線形モデル解析を用いて、年齢、喫煙歴を共変量とし、TRS例と寛解例、HCのNM濃度を比較する。②年齢を共変量とする偏相関分析を用い、SZ患者における、NM濃度と認知機能や臨床症状との関係を検討する。
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