研究課題/領域番号 |
22K15769
|
研究種目 |
若手研究
|
配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分52030:精神神経科学関連
|
研究機関 | 獨協医科大学 |
研究代表者 |
篠崎 將貴 獨協医科大学, 医学部, 非常勤助教 (10788582)
|
研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2025-03-31
|
研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
|
配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2024年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2023年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2022年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
|
キーワード | うつ病 / 副作用 / 性機能障害 / 自記式尺度 / 血中濃度 / 効果的投与法 / 抗うつ薬 / 薬物動態学 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究では、抗うつ薬を内服中のうつ病患者を対象に、従来の面接形式の性機能障害評価ではなく、患者の羞恥心に配慮した自記式の評価尺度の作成と、抗うつ薬の血中濃度と性機能障害との関連を解析することで、性機能障害を軽減する抗うつ薬の薬物投与法を明らかにする。本研究により、性機能障害のスクリーニングから対処法までの一貫したデータが明らかになれば、患者のQOLを保ったうつ病治療を提案でき、うつ病治療の良好なアウトカムが得られる。
|
研究実績の概要 |
本研究は、抗うつ薬を内服中のうつ病患者を対象として、①羞恥心に配慮した性機能障害の自記式尺度を開発すること、②抗うつ薬の血中濃度と性機能障害の 程度との関連を解析することで性機能障害を軽減し得る抗うつ薬の投与法を明らかにすることの2つを目的としている。令和4年度にUKU副作用評価尺度の性機能に関連する項目を翻訳し、男女別に自記式尺度として使用可能になるように患者に分かりやすい平易な日本語に改めた自記式尺度パイロット版と、当事者意見を聴取するためのアンケート作成を行った。また、抗うつ薬の血中濃度の測定のための準備は整っている。令和5年度からは令和6年度にかけて副作用評価尺度のデータおよび血液サンプルの収集を継続し、結果の解析を進める予定である。
|
現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
研究代表者の職名変更により、研究参加の対象となる担当患者が大幅に変わった。本研究は患者の羞恥心にも配慮して研究内容の説明や研究への参加を依頼する必要があるため、担当を開始して間もない時期に研究参加の協力を得ることが困難であったため、当初の予定よりもやや遅れている。現時点において、職名変更から1年が経過し、担当患者との信頼関係が構築されつつあるため、研究参加への同意を得て、データ収集を積極的に進めていく予定である。
|
今後の研究の推進方策 |
担当患者が変わったことによるデータ収集の遅れはあるものの、引き続き研究協力施設と連携を強化してデータ収集を積極的に進めていく。また、医師-患者が異性の場合は研究内容の説明やデータ収集を行いにくい可能性も想定されるため、令和6年度も研究協力者には男女それぞれの医療者が加わるように、研究協力施設と検討しながら研究を進めていく。
|