研究課題/領域番号 |
22K15814
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分52040:放射線科学関連
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研究機関 | 地方独立行政法人静岡県立病院機構静岡県立総合病院(救急診療部、循環器病診療部、がん診療部、臨床診療部 |
研究代表者 |
高村 朋宏 地方独立行政法人静岡県立病院機構静岡県立総合病院(救急診療部、循環器病診療部、がん診療部、臨床診療部, 放射線部, 医長 (70644920)
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研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2027-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
3,250千円 (直接経費: 2,500千円、間接経費: 750千円)
2026年度: 260千円 (直接経費: 200千円、間接経費: 60千円)
2025年度: 260千円 (直接経費: 200千円、間接経費: 60千円)
2024年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2023年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2022年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
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キーワード | 弾性率 / MRE / 脳腫瘍 / 機械的特性 / ME elastography / 中枢神経疾患 |
研究開始時の研究の概要 |
頭蓋内腫瘍や脳実質の硬さは中枢神経疾患の評価に重要であるが従来非侵襲的に評価することは困難であったが、近年MRIの技術を用いて非侵襲的に体内の硬さ(弾性率)を測定できるMR elastography(以下MRE)が臨床応用されてきている。この技術を用いて頭蓋内腫瘍や慢性中枢神経疾患に対する臨床的有用性を明らかにし、正常脳実質における他の機能的因子との関連を探索することを目的とした。これにより脳MREが安全な脳腫瘍手術や慢性中枢神経疾患の診断/治療効果判定法の提供、脳の機械的特性の解明をもたらし、中枢神経疾患の克服に寄与するストラテジーを提供することで社会貢献することを目指す。
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研究実績の概要 |
頭蓋内腫瘍や脳実質の硬さは腫瘍の手術難易度や変性疾患の鑑別、病勢評価といった中枢神経疾患の評価に重要であるが従来非侵襲的に評価することは困難であった。近年MRIの技術を用いて非侵襲的に体内の硬さ(弾性率)を測定できるMR elastography(以下MRE)が臨床応用されてきているが、脳MREは装置の希少性や解析アルゴリズムの特殊性から施行可能な施設環境が限られ中枢神経疾患に対する適用の報告は限られている。申請者はこの技術を用いて頭蓋内腫瘍や慢性中枢神経疾患に対する臨床的有用性を明らかにし、正常脳実質における他の機能的因子との関連を探索することを目的とした。 本研究では①脳腫瘍(髄膜腫(80例)、下垂体腺腫(25人)およびSFT/HPCや頭蓋咽頭腫などの稀な脳腫瘍(20例程度))、②②Alzheimer病、Parkinson病などの神経変性疾患、多発性硬化症やNMOSD/MOGRD含めた脱髄性疾患、神経性食思不振症や統合失調症含めた精神神経疾患、全脳照射後の放射線白質脳症などの慢性中枢神経疾患、③健常例(50例)を対象としており、本年度はこの症例蓄積を行った。現時点では①髄膜腫症例50例以上、稀な脳腫瘍が10例ほどと順調に蓄積され、③健常例も脳MREおよびDWIデータが49例ほどで十分例蓄積されていている。一方で②変性疾患・照射後症例の蓄積は疾患の希少性から蓄積ができていない状況である。ある程度の症例数が蓄積された段階で中間解析を行う予定である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
症例の撮像開始時期が当初の予定より遅れてしまったが、現時点では順調に症例の蓄積が進んでいる。
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今後の研究の推進方策 |
症例数が①脳腫瘍80例程度まで蓄積された時点で中間解析を行う。③健常例は十分数の症例蓄積あり、順次弾性率と拡散パラメータとの評価を行う。②神経変性疾患などは引き続き症例のリクルートを継続する。
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