研究課題/領域番号 |
22K15815
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分52040:放射線科学関連
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研究機関 | 国立研究開発法人国立循環器病研究センター |
研究代表者 |
小徳 暁生 国立研究開発法人国立循環器病研究センター, 病院, 医師 (90816737)
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研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2024年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
2023年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2022年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
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キーワード | Coil-in-plug / AVP / Vascular plug / 塞栓術 / 血管モデル / 血流 / Coil in plug(CIP) / 塞栓物質 |
研究開始時の研究の概要 |
Vascular plug(VP)とコイルを組み合わせたCoil-in-Plug法(CIP法)は、血栓形成に依存しない塞栓方法であり、再開通のリスクは少ないと考えられる。本研究は、コイル充填量の指標であるVessel embolization ratio(VER)を用いて、対象血管径と使用VPから必要なコイル量が算出でき、コストの削減、手技成功率を改善が期待できる。また、だれが行っても同様の結果を得られるようになり、医療の標準化や均てん化につながると考える。大口径血管を対象とする本研究で本手法の有用性が実証できれば新たな塞栓デバイスの開発へつながる社会的インパクトのある研究と考える。
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研究実績の概要 |
2023年度は、 ①実験方法の確立のために、血管造影・MRI・超音波のモダリティ毎に血流速度の定量評価方法を検証した。2024年4月に放射線技術学会総会にて「In vitro evaluation of quantitative digital subtraction angiography」と題して、成果報告を行った。 ②上記定量的血流速度評価法を用いて、Coil-in-plug法のファントム実験を行った。4㎜チューブのモデルを用いて、6㎜のAVP内にコイルをPacking volume ratioを用いて算出したコイル量を段階的に充填し、血流速度の低下率を測定し、至適充填量を検討した。2024年5月に開催された第18回アジアパシフィック心血管インターベンショナルラディオロジー学会にて「In vitro evaluation of embolization with coil-in-plug technique by flow velocity using phase contrast MRI」として報告し、発表賞を受賞した。 上記、①により、Coil-in-plug法の塞栓効果を定量的に評価することが可能となった。②により、細径ファントムにおけるCoil-in-plug法の有効性をPacking volume ratioと血流速度という2つの定量的指標を用いて評価可能であることを示すことができた。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
細径モデルの実験系で検証が完了した。大口径モデルでの実験のための物品調達も進めており、本年度実行に移すことが可能となっている。
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今後の研究の推進方策 |
大口径モデルでの実験のための物品調達も進めている。 本年度実行に移すことが可能であるが、細径モデルと大口径モデルではファントムの設定が異なるため、撮影条件などの検証が一から必要となるため、作業量の増加が見込まれる。ファントムの出力などが足りない場合には新たに作成する必要も出てくるため、検証期間の延長の可能性がある。
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