研究課題/領域番号 |
22K15820
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分52040:放射線科学関連
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研究機関 | 帝京大学 |
研究代表者 |
和田 武 帝京大学, 医学部, 助教 (50851185)
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研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2024年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2023年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2022年度: 2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
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キーワード | dTRA / Anatomical snuffbox / 遠位橈骨動脈アプローチ / 腹腔動脈 / 腹部血管 / カテーテル / 先端形状 |
研究開始時の研究の概要 |
腹部血管に対するカテーテル治療の多くは鼠径部の血管から行われ,血管の形態にあわせて形成された市販のカテーテルを用いることが一般的であった.しかし最近は,遠位橈骨動脈アプローチという患者さんに優しい方法が脚光を浴びている.この方法は,心臓の血管内治療などにおいては盛んに取り入れられているものの,腹部血管へのカテーテル治療ではほとんど行われていない.この理由の一つは,既存のカテーテルのほとんどが鼠径部の血管からの治療を前提として形成されたものであるためである.遠位橈骨動脈アプローチにおける,腹部血管への挿入に適したカテーテル形状の探索と開発が本研究の目的である.
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研究実績の概要 |
2023年度には,「遠位橈骨動脈アプローチによる非心臓疾患インターベンション」について,後方視的解析を行い,Case series として論文化して投稿し,accept された(現在出版待ち).この投稿により,実際の患者における遠位橈骨動脈アプローチ施行時に有用であったカテーテル形状が記述され,本研究の要旨である最適なカテーテル形状の探索と開発に貢献したと考えられる. また,2023年度の第535回東京アンギオ・IVR会において,「遠位橈骨動脈アクセスによる血管内治療 基礎とその実際」と称した内容で講演を行った.
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
教育目的で当施設に設置してあった血管モデルが破損し,修理に大幅な時間を要した.また,この血管モデルにおいてもカテーテル操作に支障がでることがあり,予算内で購入可能な3Dプリンターモデルでは実験結果の解釈に影響を及ぼす可能性が高い.そのため,正確なデータ収集に必要な,手技者の基本的なトレーニングを企画しているが,こちらが血管モデルの破損により十分に施行することができず,研究の進捗状況としては遅れている.
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今後の研究の推進方策 |
元々の研究計画では,患者さんのCT情報を元とした,3Dプリンターモデルでカテーテルの形状探索・開発を行う予定だったが,上述の通り研究の実行可能性に問題が出てきたため,市販されている高品質な血管モデルのレンタルなどの方法を用いて,bias の少ないデータを採取できるように工夫したい.また,各企業とも販売価格の安い造影カテーテルの新規開発には難色を示しており,現実的には市販カテーテルのうち適した形状のカテーテルを探索していくことが研究の主な目的となっていくと考えられる.
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