研究課題/領域番号 |
22K15829
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分52040:放射線科学関連
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研究機関 | 埼玉医科大学 |
研究代表者 |
平井 隆太 埼玉医科大学, 医学部, 助教 (00749450)
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研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
3,250千円 (直接経費: 2,500千円、間接経費: 750千円)
2024年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2023年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2022年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | Mixed reality / Extended reality / Virtual reality / 子宮頸癌 / 密封小線源治療 / 放射線治療 / 放射線治療計画 / 術中支援 / Mixed Reality |
研究開始時の研究の概要 |
腔内/組織内併用照射(IC/IS)は巨大子宮頸癌の治療成績を大きく改善させた。しかし腫瘍浸潤部への組織内照射用ニードルアプリケータ(ニードル)刺入の経験不足、手技難易度の高さにより、国内実施率は約4割に留まっている。当センターにおける子宮頸癌の腔内照射件数全国1位の実績を活かし、複合現実(Mixed Reality)を利用した巨大子宮頸癌に対するIC/IS時のニードル刺入を術中に視覚的に支援するシステムを開発し、臨床導入を目指す。経験から判断していた刺入位置や、近接する正常臓器等を患者に投影し手技を行える。IC/IS導入、実施のハードルを下げ、子宮頸癌の治療戦略を大きく進歩させる。
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研究実績の概要 |
組織内照射併用腔内照射(IC/IS)は巨大子宮頸癌の治療成績を大きく改善させた。しかしながら、腫瘍浸潤部へのニードルアプリケータ(ニードル)刺入の経験不足、手技難易度の高さにより、国内実施率は約4割に留まっている。本研究では以下の課題を解決し、複合現実(Mixed Reality)を利用した巨大子宮頸癌に対するIC/IS時のニードル刺入を術中に視覚的に支援するシステムを開発する。 1. ニードル刺入推奨領域を特定、可視化する。 2. CT画像や輪郭、線量分布等の治療計画情報と併せて仮想世界に取り込む。 3. 仮想世界と現実世界を複合する。 4. ニードル必要刺入本数を推定する。 1, 2 において、2022年度にニードル刺入推奨領域の特定、可視化およびCT画像や輪郭、線量分布等の放射線治療計画情報を含めた支援情報の3Dモデル化が完了した。本成果をまとめ、カナダのバンクーバーで開催されたAmerican Brachytherapy Society 2023 Annual Conferenceにて学会発表を行った。また4 において、2022年度に実臨床におけるニードル刺入本数の後方視的な解析が完了し、患者CT・MRI画像および腫瘍の輪郭情報を用いたニードル必要刺入本数の推定可能性が示唆された。本成果をまとめて論文執筆、投稿を行い2023年6月にAnticancer Reserch誌にPublishされた。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
国内・国際学会発表、論文執筆等、対外的な公表を順次進めている。これらの成果を含めた一連の研究を国内および国外特許(PCT)出願済みである。また国立研究開発法人 科学技術振興機構(JST)の知的財産審査委員会にて審議を受け、PCT出願支援の対象となっている。現在移行希望国をJSTに提示し、移行費用支援の審査中である。
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今後の研究の推進方策 |
引き続き本システムの実用化に向けた課題の解決を進める。併せて対外的な研究成果の公表、国内外の特許権の成立を目指す。
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