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ディープラーニング技術を使用した上腹部CT検査における低線量プロトコルの開発

研究課題

研究課題/領域番号 22K15861
研究種目

若手研究

配分区分基金
審査区分 小区分52040:放射線科学関連
研究機関金沢大学

研究代表者

峰広 香織  金沢大学, 附属病院, 診療放射線技師 (80884593)

研究期間 (年度) 2022-04-01 – 2026-03-31
研究課題ステータス 交付 (2023年度)
配分額 *注記
2,990千円 (直接経費: 2,300千円、間接経費: 690千円)
2024年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2023年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2022年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
キーワードディープラーニング / 上腹部CT / 膵癌 / iterative reconstruction / DLTR / 造影CT / 被ばく低減 / ノイズ低減 / DLIR / 膵がん / 腹部CT
研究開始時の研究の概要

膵癌の早期発見には造影CTが有効とされているが、膵癌は乏血性のため造影効果は乏しく、他の検査より画像コントラストが求められる。近年、この問題を解決する方法として低管電圧撮影が行われているが、画像ノイズが増加する。また、このノイズを低減するためにはX線の線量を増加させなければならないため、被ばく線量が増加する。そこでこの難題を解決するために、ディープラーニングを利用したCT画像再構成アルゴリズムを応用し、低線量かつ低ノイズで高コントラストの画像を作成する新しい撮影プロトコルを開発・検討する。これにより、すべての人々へより安全に放射線検査を提供できるようになることを期待したい。

研究実績の概要

2022年度から2023年度前期ではファントムを用いた腹部CT撮影の低線量プロトコルの構築(ファントム実験)を行う予定であった。しかし、申請者が2022年度に妊娠出産を経て2024年3月末まで育休中であり、研究自体は2022年8月より休止となった。
そのため現段階では、申請者が所属する施設内の倫理員会へ当研究内容について申請を行い、20名ほどの腹部造影CT検査のデータ(画像、撮影条件等)をレトロスペクティブに収集し、適切な管電圧値とノイズ量の集計までに留まっている。2024年4月よりに育休復帰したため、研究を再開予定である。今後は休止前に得たデータから一般的な患者を想定した管電圧、管電流、画像再構成関数等を検討し、ファントム実験を行う予定である。その結果より、Gold standard(正解画像)を算出し、同じノイズレベルになるIRとDLIRの画像を
作成し、DRLs 2020に沿って設定した被ばく線量の基準値を求めたいと考える。これらの結果をもとに、膵癌の評価に最も適したX線量と管電圧値そしてノイズ量を明らかにし、最適な撮影プロトコルを構築を目指したい。
申請者は1年半ほど育休を取得したため、研究自体は2年ほど遅れる見込みであるが、2025年度には実際の被験者による腹部CT撮影の低線量プロトコルの検証(臨床試験)に取り組み、早急に低線量かつ低ノイズで高コントラストの画像を作成する新しい撮影プロトコルを開発・検討したいと考える。さらにはこの技術を被ばくに対してより厳格にならざるおえない小児CTに応用したいと考えている。これにより、すべての人々へより安全に放射線検査を提供できるようになることを期待したい。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

2022年度に申請者が妊娠出産を経て、2024年3月末まで育休(休止中)であるため研究は遅れる見込みである。2024年4月復帰予定のため、復帰後は速やかに研究に着手したい意向である。

今後の研究の推進方策

2024年度に育休復帰後はこの当初予定していたファントム実験を行い、Gold standard(正解画像)を算出し、膵癌の評価に最も適したX線量と管電圧値そしてノイズ量を明らかにし、最適な撮影プロトコルを構築する予定である。

報告書

(2件)
  • 2023 実施状況報告書
  • 2022 実施状況報告書

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公開日: 2022-04-19   更新日: 2024-12-25  

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